スポーツ大会などでの救護にチームで対応する専門家集団として「ACTアマミコメディカルチーム」が発足した(写真はASAとACTのメンバー)
スポーツ大会などに出場する選手のけがに個々ではなくチームとして対応しようと、国家資格保持者が結束しての専門家集団が誕生した。大会当日の救護だけでなく、セミナー開催などを通して予防意識を高めていく。
奄美市名瀬のNPO法人ASA奄美スポーツアカデミー(園田明理事長)が発起人・事務局となり発足。「ACT(アクト)アマミコメディカル(医療専門職)チーム」と名付けた。柔道整復師、鍼灸(しんきゅう)師などが加わっている。現在開催されている大島地区スポーツ大会(郡体)や中学総体などの大会では、治療の専門家がチームに帯同したりテーピングブースが設けられたりする場合があるが、「万一のけがの際、多くの選手に均等に治療の機会を与えたい。島のスポーツに『医療の盾』を生み出したい」(園田理事長)として専門家の集団化を目指した。
これまでテーピング治療でも専門知識を持たない指導者や保護者が初期対応に追われるケースも少なくなかったという。また有志によるボランティア活動が行われてきたが、無報酬で個人依存の体制では継続化が課題となっていた。改善に向けてASAが、奄美市の2026年度みんなのしまさばくり応援事業補助金の交付を受けたことで救護活動の組織化が実現。今回の新チーム発足(ACT)につながり、各種競技の大会・イベントなどの現場に、安定的かつ組織的な救護体制の提供が可能となった。
公立中学校の部活動に対し、国のガイドラインを受けて県教育委員会は、部活動の地域展開などの方向性を示す方針案を公表した。この中では休日の部活動について今年度からの6年間で、全て地域クラブ活動に移すことを目指すとした。この動きにASAやACTは「資源の限られた離島で『誰が子どもの安全を守るのか』は大きな課題。これについて行政任せにせず『自分たちの専門性で島の未来を支える』という気持ちで取り組みたい」としており、部活動にも関わっていく。
専門家集団として「予防医療の知見を地域へ還元できる」ことから、スポーツドクターや専門職によるセミナーを定期開催。それによって選手や保護者、指導者へ「けがの未然防止」「正しい応急処置」の知識を普及させる。さらに平時からの予防意識を高めることで、けがの重症化防止だけでなく将来的には「地域全体の医療費縮減」といった社会的課題解決にもつなげていく。
大会イベント等の救護ブースまたはセミナー等の依頼・相談に関する問い合わせはACTアマミコメディカルチーム事務局=NPO法人ASA奄美スポーツアカデミー園田明理事長電話090・8912・1272 メールアドレスsonoda@forest.ocn.ne.jpまで。
ACTメンバーは次の通り。
㈱プライド・㈱健康道・中村鍼灸接骨院・龍郷じねん神経整体/接骨院・整体院せきこあん・鍼灸整骨治療院まなこほろ・あさひ接骨院・うみがめ整骨院

