「平和へのメッセージ」本選へ

平和へのメッセージ知覧 ・スピーチコンテストの本選出場を決めた中原瑠唯さん(面縄中3年、提供写真)

中原瑠唯さん(面縄中3年)
知覧スピーチコンテスト 中学生代表に選出

 【伊仙】南九州市(旧知覧町)で終戦の日の8月15日に開かれる全国規模のスピーチコンテスト、第37回「平和へのメッセージ from 知覧」の中学生の部の本選出場者(4人)に、伊仙町立面縄中学校3年の中原瑠唯さんが選ばれた。全国1083点(人)からの快挙に、中原さんは「1人でも多くの人が『境界線』のその先へ踏み出すきっかけになれば」と意気込みを語った。

 同スピーチコンは南九州市が主催し、「あした いのち かがやけ」をメインテーマに、命の尊さや恒久平和の大切さを発信し続けている全国規模の大会。1989年、修学旅行で知覧特攻平和会館を訪れた女子高校生が、特攻隊員の遺書や遺影に触れて命の尊さをつづった一通の手紙を寄せたのがきっかけ。翌90年から開催されている。

 37回目の今年は中学生の部に1083点、高校生の部801点、一般の部43点の計1927点(人)の応募があった。原稿審査、音声データによる2次審査、最終スピーチ審査を経て、中学生と高校生の部各4人、一般1人の本選出場者を絞り込んだ。

 中原さんの演題は「境界線を越えて」。戦時中を生き抜いた曽祖父の戦争への強い思いを題材に、「平和とは戦争がない状態だけではなく、いじめや差別、混沌などがなくなった先にあるもの」に焦点を当てた。苦しんでいる人がいる現実から目を背けず、相手の痛みを理解し、無意識に引いてしまった「境界線」と向き合うことが、「戦争を知らない私たちにできる平和への一歩だということを伝えたい」と強調する。

 本選出場の知らせを受け、「うれしさと同時に大きな責任感も湧いてきた。曽祖父の強い思いが審査員の心に届いたのだと感じ、誇らしく思った」と喜びを語る。その上で「私のスピーチを通して、今までの自分を見つめ直し、1人でも多くの人が『境界線』のその先へ踏み出すきっかけをつくることができたらうれしい」と決意を新たにした。

 本選大会は8月15日午前9時から正午まで、南九州市の知覧文化会館大ホールで開かれる。