3期目は「後進に道を譲りたい」。健康不安もあり、今期(2期目)限りでの勇退を表明した森田弘光天城町長=12日、町役場
【徳之島】天城町の森田弘光町長(75)は12日、町役場で記者会見に応じ、次期町長選(11月末~12月初旬予定)には立候補せず、2期目の任期満了となる12月26日をもって勇退する意向を表明した。2期目の就任当初から抱いていた「次世代にバトンを渡したい」との思いに加え、今春の病気療養も決断を後押しした。後継者については「意中の人はいる」としながらも、特定の人物を指名しない考えを示した。
森田町長は勇退を決断した理由について、「自分がその地位にとどまり続けることで、次に続く世代の挑戦の機会を摘んではならないという思いがあった」と説明。今年4月20日から約43日間、足腰の痛みによる手術やリハビリのため病気休暇・療養を余儀なくされ、完全ではない体調も「決断の後押しになった」と振り返った。
お盆前のこの時期に表明したことについては、次期町長選に向けて「後継者や次を志す人々が準備を進めるには相応の期間が必要」と判断したと説明。町政の混迷を避けることも考慮したと話す。
2期8年間の町政を振り返り、主な実績として、あまぎ自然と伝統文化体験館「わいどーむ あまぎ」の建設、新学校給食センターの建設着手、農業支援策などを挙げる。また、「住んで良かった、これからも住み続けたい街づくり」を掲げ、高校生までの医療費無償化や、国に先駆けた保育料無償化など子育て支援策にも取り組んだ。直近の国勢調査結果に見る町人口減少率抑制への波及効果も挙げる。
次期町長選での後継指名については、「意中の人はいるが、有権者が判断すること」と述べ、特定候補を指名することは避ける方針を示した。
残る任期については、「微力ながら町のために全力を尽くしたい。新しい世代による清々しい町政の誕生に期待している」と語った。
森田町長は同町松原出身。明治大学を卒業後、1976(昭和51)年4月に町役場に正式採用。農政、企画、総務課長なども歴任し2011年から副町長。臨時職員期間を含めると同町政に携わった期間はじつに連続51年余に及ぶ。
町選挙管理委員会事務局によると、次期町長選と町議選(定数14)の同時選挙の日程は、9月1日の定例委員会で決定する予定。

