写真展会場で、作品を前に奄美の魅力を語る館野さん
館野さん 通い続けて10年、奄美を撮る
【東京】東京のキャノンギャラリー銀座でこのほど、奄美の写真展「AWAI」を開催した館野二朗さん(51)を取材した。
館野さんが最初に奄美を訪れたのは2016年、仕事で奄美の地に立ち、「なぜもっと早くここにこなかったのだろう」と思ったと話す。カメラマンの仕事で日本全国を撮影で回っているが、奄美のように土地からのインスピレーションを感じる所は始めてだったと言う。仕事が終わり帰る頃には、奄美をテーマに撮り続けようと、その年の夏に1か月時間を作り再来島。奄美大島中を回った。その年の冬にも再度。それから10年、幾度も奄美に通い、2週間から1か月滞在、奄美の自然や祭りを撮り続けた。「6万の人がいるのに、人と自然がとても近く、自然と人とのはっきりとした境界線がない。森と海、人と自然、生と死が寄り添う『あわい』にこそ奄美の本質があるように思う」と話す。
10年間、奄美を撮りためた写真をまとめた写真集『AWAI』を2月に出版。出版を記念して写真展を開催した。
来場した有島康さん(63)は「みずみずしいものにフォーカスしている、民俗的なものを感じる」。奄美ファンという齋藤恭子さん(50代)はインスタグラムを見て来場、「ギラギラした奄美でなく、湿度と静かな奄美を感じます」と話した。
館野さんは今年中に奄美での写真展開催も考えており、来場者が足を運びやすい場所を検討中だ。館野さんの写真を見ると、奄美で暮らしていると気がつきにくい、奄美の魅力に触れることができるかもしれない。
(屋宮秀美)

