デマンド交通の実証運行について意見を交わした参加者ら(22日、和泊町役場)
【沖永良部】2025年度第3回沖永良部地域公共交通活性化協議会(会長、前登志朗和泊町長)が22日、和泊町役場であった。関係機関から約20人が参加。利用者の予約に応じて停留所間を運行する「デマンド交通」について協議し、10月から実証運行を実施することを決めた。
協議会は、持続可能な公共交通体系の構築を目指して2009年に設置。和泊、知名両町の公共交通に関わる団体で組織されている。
現在協議会では、公共バスの基幹路線である「空港線」と「知名・国頭線」の2路線を維持したままで、利用者数が減少傾向にある「永嶺線」「後蘭線」「ガジマル線」の3路線を再編し、新たな運行形態として「デマンド交通」の導入を検討している。
実証運行の期間は、10月から約5か月間の予定。それに伴い、現行の永嶺線、後蘭線、ガジマル線の3路線と予約制乗り合いバスの和泊港線、伊延港線、知名港線の3路線の計6路線を休止する。空港線はこれまで通り運行し、知名・国頭線は、ダイヤを一部変更する。
乗り方は、予約センターに乗車区間と希望時間を電話で伝え、指定された時刻にバス停から乗車し、目的地のバス停まで運送する。バス停は、現行の路線バスと同じ地点に設置する。
運賃は1乗車400円で、割引運賃と1日乗車券、回数券は現行の路線バスと同額とした。
質疑では「利用者が目的の場所で乗降できるようバス停を増やした方がよい」「運賃を安くすることで、高齢者が利用しやすくなる」「現在バスを利用している高齢者や障がい者に、予約方法や乗り方を丁寧に説明する必要がある」などの意見が出た。
前会長は「デマンド交通により公共バスの利便性が良くなり、交通弱者がなくなることを期待している」と述べた。

