新作シリーズ「色即是空カンツメ物語」を前に岬さん
奄美大島を拠点に創作活動する画家・岬眞晃さん(72)の画業50年と個展50回目を記念した「第50回記念絵画展」(名瀬美術協会主催)が23日、奄美市名瀬のアマホームPLAZA(市民交流センター)2階で始まった。集大成の新作シリーズ「色即是空カンツメ物語」から、生きる目的や意義を絵画に求めた水彩画の「癒(いや)しの地・奄美」など、半世紀の軌跡に迫る絵画約60点が並ぶ。31日まで。
岬さんは1952年、旧名瀬市で生まれた。大島高校を出た後、東京で似顔絵師として活動し、22歳頃から独学で創作活動を開始。今年で50年になるという。
奄美には24歳で帰郷し、3年後の1981年にはアトリエで画材専門店の「タンギー工房」を奄美市名瀬古田町に構えた。店は現在、同小俣町に移転し、絵画教室で後進を育てる傍ら、島を題材にした作品を作り続けている。
絵は、心象画といった内面を描く作風が持ち味で、これまで油彩、水彩、アクリル画など、豊富に制作。生の意義を問う初期作品「真理の裏面」「真理の黙示」から、島の風景を鮮やかに描いた人気作「奄美百景」「イヤシノチ」など、多彩なシリーズ作品をライフワークとして手掛けている。
今回、半世紀にわたる作品に加え、シマ唄から着想を得た集大成の「色即是空カンツメ物語」のシリーズ新作5点も新たに展示した。会場には、開館と同時に多くの画家仲間やファンらが次々と訪れ、繊細で迫力ある作品に見入っていた。
岬さんは「作品はそれぞれ、一つのテーマの延長で描いている。絵を通じて、この世のおかしさや操られている世の中の仕組みついて考えるきっかけになれば」と話す。
開館時間は午前10時~午後6時。観覧無料となっている。

