奄振約11・5%増226億5800万円

沖縄路線の運賃割引対象者を復活・拡充
交付金は20%増
26年度予算概算要求

 【東京】国土交通省は26日、2026年度奄美群島振興開発事業関係予算の概算要求を発表した。公共、非公共を合わせた概算要求総額は、25年度当初予算比約11・5%増の226億5800万円。公共事業は、同10%増の198億2800万円、非公共事業は奄美群島振興交付金が20%増の28億2200万円となり、奄美群島振興開発調査費と合わせて28億3000万円を計上した。

 同省の26年度概算要求で公共事業のうちで、大きく増額した区分は道路整備で23%増(対25年度当初予算比)の4億9000万円。橋梁(きょうりょう)やトンネルの整備及び、定期点検に必要な額として要求している。港湾空港は17億7400万円(同3%増)。名瀬、和泊など港湾整備に微増の16億6900万円(同3%増)で、空港では奄美、徳之島、与論空港の整備に1億500万円(同6%増)をあてる。

 道路環境の1億6100万円(同10%増)は、通学路整備や和泊町、与論町の無電柱化が継続される。廃棄物処理施設の2億5900万円(同20%増)は、与論町の一般廃棄物最終処分場の整備を見込んでいる。農林水産基盤整備は80億6100万円で9%増。引き続き、喜界島の地下ダムや関連排水路整備などが行われる。沖永良部島の事業は25年度で完了予定。森林整備、水産基盤整備は前年同額だが、農業農村整備8%増に加え、農山漁村地域整備(交付金)16%増の15億4900万円が全体を押し上げた。社会資本総合整備(交付金)も13%増の83億600万円を要求する。

 一方、非公共事業の奄美群島振興交付金は、同20%増の28億2200万円。奄美群島振興開発調査費700万円を合わせて28億3000万円。従来通り、物資の輸送費支援、農林水産業の振興などを支援する。物資の輸送支援では、成牛を、と殺場へ運ぶ経費などは継続される。

 また、奄美群島外の学校に在学し、群島民に扶養されている人、介護帰省者の「準住民」にも沖縄路線の運賃割引(50%割引)への支援をする。これは、25年度予算として認められなかった項目を復活させたもの。成長戦略の実現に向けた支援では、関係人口の拡大及び移住の推進、教育及び文化の振興、防災対策の推進などを引き続き目的にしている。