天城町農業センター 研修生退所・入所式

天城町農業センター研修生退所・入所式(前列左側が修了者、同右側は入所者たち)=1日、同町瀬滝

「担い手として活躍を」
3人が新たな門出、2人が第一歩

 【徳之島】天城町農業センター(同町瀬滝、黒橋由加里所長)で1日、2025年度担い手育成研修生の退所及び入所式が開かれた。1年間の研修を終えた3人が新たな門出を迎えた一方、Uターン帰農を志した熟年世代2人の新入生が農業研修への第一歩を踏み出した。

 同センターは1995年度に農業研修生の受け入れを開始。1年間の基礎研修を修了後、希望者には同センタービニールハウスなど営農施設を2年間無償で貸与。その後さらには町営施設の安価貸与などを通じて就農・自立を後押ししている。これまでの入所者は計70人に上り、修了者68人のうち50人が就農し就農率74%となっている。

 修了生たちは、わが子の山海留学で家族ぐるみで埼玉県から5年前にIターンした張英(ちょうえい)さん(42)=三京=をはじめ、Uターン者の富良治さん(45)=兼久=と三寶(みたか)滉平さん(34)=瀬滝=の3人。メロンやパッションフルーツなど園芸作物栽培の基礎から実践までを学び栽培に挑戦してきた。それぞれ「研修で得た知識と自信を生かしたい」「農業生産者として不安もあるが挑戦したい」「かけがえのない経験となった」と感謝と抱負を述べた。

 一方、新たに入所したのは独立行政法人の元研究機関職員の岡村幸吉さん(59)=岡前=と、元タクシードライバーの島光彦さん(67)=浅間=の2人。ともにUターン就農を決意し、「知識ゼロから学べることをうれしく思う」「皆さんの力を借りて頑張りたい」とそれぞれ意気込みを語った。

 森田弘光町長はあいさつで「修了生は自立に向け準備を進め、新入生は将来の担い手として活躍してほしい」と期待。県徳之島事務所農業普及課の松本徹課長も来賓あいさつで「地域農業の活性化に尽力してほしい」と激励。式の最後は、修了生たちが育てたパッションフルーツをハチミツと炭酸水で仕上げたジュースで乾杯し、門出を祝った。