県教育委員会による直営を見直し、指定管理者制度の導入を決定した県立奄美少年自然の家
さまざまな体験活動を通して青少年の育成を図っている県立奄美少年自然の家。奄美群島唯一の青少年社会教育施設だが、管理運営する県教育委員会は2027年度までは現在の直営を続けるが、28年度からは指定管理者制度を導入する。
開会中の県議会9月定例会の代表質問の答弁で、同制度の導入を地頭所恵教育長が明らかにした。多様化する住民ニーズに対応して公(おおやけ)の施設をより効率的・効果的に管理運営するために民間の能力を活用しつつ、住民サービスの向上を図るとともに経費節減等を図ることを目的にしたのが指定管理者制度。
これに基づいて県教委では20年度から県立の青少年社会教育施設である霧島自然ふれあいセンターで同制度を導入。地頭所教育長は「前年度と比較して年間1500万円程度の経費節減を図ることができた」と報告。また、不登校の子どもたちが推奨する支援センターと連携した交流の場の提供や新たな事業の実施など民間事業者のネットワークや機動力を生かした取り組みが進められており、これらの成果を踏まえ「南薩少年自然の家と奄美少年自然の家に指定管理者制度を導入する方針を決定した」と述べた。
この方針決定にあたっては外部有識者の意見聴取で「教育力のある職員や経験者を雇用できる指定管理者を選定することが望ましい」との意見が出ている。
県教委社会教育課によると、奄美少年自然の家は28年3月末までは県教委の直営だが、同年4月からは指定管理者による管理運営となる。選定に向けた取り組みが注目されそう。
同自然の家の施設紹介では、奄美市名瀬の市街地から北西へ4㌔㍍、標高150㍍の赤崎台地に位置する。1979年6月に開所。管理棟、宿泊棟、体育館、天体観察研修棟、創作のやかた、キャンプ場、海洋・海浜研修場を備えており、基本理念は「希望 友愛 躍動」。研修活動の充実により、「たくましく心豊かに生き抜く気概のある青少年の育成」を図っている。

