パネリストらが先進地事例を紹介したトークセッション

グループワークでは、集落住民も加わり意見を交わした
150年後の世界に何を残すのかを問う薩摩会議2025のローカルセッション「龍郷セッション」が22日、同町幾里のあらば食堂であった。全国から集まった気鋭の実業家や専門家らが、7月に立ち上げたLocal Coop(ローカルコープ)龍郷の取り組みを視察。生物多様性の視点で龍郷町が育む自然や文化を学び、島の観光や自治のこれからを探究した。
薩摩会議は、鹿児島を舞台に経営者や地域リーダー、研究者らが全国から集まり、未来を探究する対話型のカンファレンス。今回は21~23日の3日間に延べ580人が集まった。一行は、21日に鹿児島市で基調セッションを行い、22日は鹿児島・宮崎の13エリアに分かれて訪問。各地域のローカルセッションに臨んだ。
龍郷セッションでは、流域での変容を軸に「100年後も続く観光と自治」をテーマに掲げた。ホストの村上裕希理事をはじめ、竹田泰典町長ら役場幹部に地元町民、設立を推進してきた林篤志さんらパネリスト4人が薩摩会議のゲスト26人を出迎えた。
トークセッションでは、パネリストが先進地事例を紹介したほか、林さんがローカルコープ龍郷を解説した。奄美自然観察の森、荒波地区の山や里、海などに手を入れ、再生型観光の構築を進めるための考え方や仕組みを紹介し、「気候変動や人口減少の影響は、脈々と受け継いできた人の知識や知恵、文化をすごいスピードで奪っている。先手を打って観光を新たに捉え、新しくデザインしていくことが必要だ」などと訴えた。
グループワークでは、町民や役場職員も加わり、集落の文化や風習、自助共助で意見を交わした。ゲストからは「結の精神があり、子育てがしやすそう」「これからは定住だけでなく、遊動人口にも注目しては」といった意見や助言もあった。
村上理事はローカルコープの取り組みについて「全てを情報開示しながら、そこに自然と関わる人が生まれ、一つの形になっていくことが大事だ」と呼び掛けた。
一行は最後、郷土料理を満喫。23日は、鹿児島市に戻り、地域で持ち寄ったアイデアを探究した。

