参加者を前に奄美市について説明する安田市長
市長を囲んで記念写真に納まる参加者ら
【東京】奄美市はこのほど、千代田区の東京国際フォーラムの会議室で安田壮平奄美市長と奄美出身者や奄美ファンが対話する集会を行った。参加者からはさまざまな意見や要望が寄せられ、市長は丁寧に応じていた。
奄美市は市民が安心して暮らせる地域づくりのため、市内各地区に市長が足を運び「奄美市長のふれあい対話」を実施している。その催しの東京版で、20日に始まった「ふるさと回帰フェア2025」に合わせて行われたもの。
安田市長は、約50人の参加者を前に笑顔で登場。奄美大島は空のアクセスも良く、世界自然遺産を有する国内唯一の市であることを「奄美大島・奄美市の可能性を考えよう」などをテーマに、プロフィールを交え紹介。「しあわせの島」実現へ向けての魅力、課題、考え方を説明した。「行政は、責任を持って市民と一緒に成長することが大切だ」と締めくくり、会場からは大きな拍手が送られた。続いて参加者と活発な質疑応答へ。
「定年した方が安心してセカンドライフを送れる場所。出身者だけでなく、人が集まれるきっかけを」(60歳代女性)。「二拠点生活への補助を充実してほしい」(同・男性)などの要望があった。
高校2年の時に龍郷町にホームステイして奄美ファンになったという、兵庫・尼崎市出身の原充希(みつき)さん(早稲田大商学部=19)は「沖縄と違う、奄美大島の観光のブランディングは何か」と質問。市長は「沖縄を上回る山、森のアクテビティと人、文化」と応じた。原さんは「他にはない人の温かさは実感している。一方で、観光する時に文化を理由に選ぶのは少ないと思う」と感想を話した。ほか「港を軸にした都市計画を」「川崎市との友好都市に」「島尾敏雄さん(作家)の記念館を」などの要望が出された。
予定時間を超えた意見交換会を終え、参加者らは市長を囲んで充実した表情で記念写真に納まった。市長は「皆さんの奄美に対する熱い思いを感じました。全職員で共有して対処したい」と東京での初の催しを振り返った。

