自然・命・平和の大切さ伝えたい…

運動支援の残金で図書を寄贈した「徳之島の自然と平和を考える会」メンバー(後列右端・椛山会長)と関係者=9月24日、徳之島町図書館(提供写真)

図書250冊を寄贈
徳之島の自然と平和考える会が解散

 【徳之島】2010年の米軍普天間飛行場(沖縄県)の徳之島移設反対運動を主導した住民団体「徳之島の自然と平和を考える会」(椛山幸栄会長)は結成から15年を経て解散するのを機に、徳之島町立図書館(里光和恵館長)へ自然や平和に関する図書250冊を寄贈した。カンパやTシャツ販売などの残金を活用し、「自然や命、平和の大切さを伝えたい」と託した。

 同会は2010年1月、日米共同声明で普天間飛行場の訓練移転先候補に徳之島が浮上した報道を受けて発足。全島へのチラシ配布や署名活動を展開し、反対運動は奄美群島や出身者を中心に全国へ広がった。4月には徳之島町亀津漁港で官民一体の「移設反対決起集会」を開き約1万5千人が結集(同会)。時の鳩山首相退陣も挟み、同年8月には老若男女約3千人が一昼夜かけて島を一周する「命のタスキリレー」も実施し、島内外に訴えた。

 図書贈呈式(9月24日)には、受領側の高岡秀規町長や贈呈側の同会メンバーら17人が出席。椛山会長(70)はあいさつで「劇的な盛り上がりを見せた反対運動だったが、移設先案にはいまだ徳之島の名は消えていない。私たちも高齢となりいったん解散するが、何かあると若い世代が立ち上がってくれると信じている」とも語った。

 寄贈図書は図書館側が選書した自然や平和関連書計250冊(一般62冊、児童178冊、コミック10冊)。里光館長は、同会に感謝を述べながら「多くの方々に、命の尊さや平和のありがたさを感じてもらいたい」と話し、当面は〝文庫形式〟で展示・貸出後、常設コーナーに移動して展示・貸出を続けるという。