龍郷町で25年稼働した消防車は、約2万㌔離れた西アフリカで新たな任務に就く(29日、大島地区消防組合龍郷分署)=提供写真=
「地域貢献に役立てて」
龍郷町
龍郷消防分署(大司昭二分署長)で1999年から25年間にわたり運用されてきた水槽式消防ポンプ自動車1台が、西アフリカの内陸国ブルキナファソに寄贈された。9月29日、同分署で行われた出発式で竹田泰典町長は「長年にわたり働いてくれた車両が、新たな土地で地域に貢献することに満足している」と語った。
寄贈された消防車両は、同分署浦分団に配備されていたもので当時の購入価格は約4000万円。タンクに2500㍑の水を積載し、火災現場に到着するとすぐに放水できるため、消火栓や防火水槽がない場所でも初期消火が行えるのが特徴。
配備以来、ほぼ全ての「消防出場」に対応したといい、走行距離は退役した3月末時点で約8700㌔。
消防車両の一般的な更新時期は約15年とされるが、25年間大きな故障もなく稼働したことについて大司分署長は「署員や団員がこまめに整備してくれたおかげ。感謝しかない」と感慨深げに話した。
さらに、「タンクはステンレス製のため、きれいな水をためれば飲料水などの給水用としても利用できる」と話し、竹田町長も「現地は水供給体制が不十分と聞く。(個人的な意見だが)生活用水や飲料水を届ける利用法も考えられる」と期待を込めた。
寄贈された車両は、アジア・アフリカ諸国に中古消防車や救急車の寄贈活動を行っている一般社団法人日本外交協会=東京都=を通じ届けられる予定。
奄美大島では、23年6月に瀬戸内町が、ロシアとの戦闘が続くウクライナに高規格救急車を贈っている。

