おいしそうな島料理が並ぶメイン会場

メインイベントの八月踊りは参加者全員で

泥染め体験のスタッフの長田綾乃さん、岩崎洋美さんは、東京で招集された現地スタッフとして活躍

レザークラフトも人気を集めた

クバの葉を作った小物作りを楽しむ参加者ら

にぎわった黒糖焼酎のブース

平田まりなさんと右京さんでシマ唄を披露

道の島太鼓の西浩信さんは勇壮な音でオープニングを飾る
【東京】吉祥寺エクセルホテル東急の8階を会場に11、12日、「まるごと奄美in東京」が開催された。1日2回の計4回のステージが繰り広げられ、島の特産品の紹介や道の島太鼓、シマ唄などを披露。同ホテル料理長の自慢の料理が並び、黒糖焼酎が蔵元の社長らから直接振る舞われるなど、奄美の魅力いっぱいのもてなしに来場者らは奄美の香りを満喫していた。(屋宮秀美)
7階では入場無料の「まるごと奄美マルシェin吉祥寺」が同時開催され、奄美大島の全蔵元17蔵の焼酎が並び、物産展や機織り体験、泥染め体験などいろんな奄美が体験できるブースが置かれ、こちらも親子連れでにぎわった。
まるごと奄美実行委員会(宮崎緑会長)主催、東急ホテルズ&リゾーツ㈱共催で開かれている。両日で約400人が来場した。メイン会場では、奄美をイメージしたブルーのカクテルが来場者を迎えた。
会場内に設置されたスクリーンにはJALのコックピットが映し出され、JALふるさとアンバサダーの吉福瑠璃子さんの案内で羽田から離陸、奄美空港へのバーチャルフライトで、来場者らを奄美へ案内した。続いて宮崎会長のあいさつがあり「シマは独特の文化を紡いできた。黒糖焼酎にシマ唄、奄美にしかないものがたくさんあります。今日はたっぷりと味わってほしい」と述べた。
同実行委員長の奥圭太さんがステージに登場、乾杯の音頭を取った。シマグチであいさつした後、フランス語であいさつさせてもらったと、会場の笑いを誘った。「台風の中をくぐり抜けて今年も開催できたことに感謝している。奄美から40人で来ました。乾杯はシマ流でいきましょう。感謝や尊敬を込めて『ハナハナ』といって乾杯します。黒糖焼酎は蔵元さんたちが、かぶるぐらい持ってきてますので、ジャブジャブ飲んでください」のあいさつでスタートした。
料理長からは「今回で4回目、年に1度のイベントを私たちも楽しみにしている。料理は黒糖焼酎に合うようにローストビーフ、鶏飯、豚肉などを用意しました。この後、踊りもあるのでたくさん食べ、飲んで、楽しい時間を過ごしてください」とのあいさつも。
来場者らはバーチャル奄美を楽しみながら、同ホテルの料理長らが奄美で実際に食し研究した島料理、鶏飯、油ぞうめん、豚煮込みに舌鼓を打った。焼酎ブースもにぎわい、この日のための焼酎カクテルも人気を集めた。
あらしゃげ会の西浩信さんが道の島太鼓を打ち鳴らすと、参加者らはステージにくぎ付けに。平田まりなさんが長朝花を歌いながら道弾き三味線で登場すると、会場は静まり、来場者らは耳を傾けた。弟の右京さん(24)が、お囃子(はやし)を担当、よいすら節、豊年節、稲すり節を披露し奄美のシマ唄で来場者らを歓迎した。
終盤はメインイベント、会場全員での八月踊りとなった。あらしゃげ会(築地理昇代表)のメンバーを中心に会場内に円陣を作り、この場所に祝いを付ける、「祝い付け」からスタートした。チヂンの音に乗り、男女の掛け合いの歌が始まり、会場にハトが響き渡った。来場者らにも手ぬぐいが配られ、ホテルスタッフも加わり、会場の全員が一つになり踊り合った。会のメンバー約20人が奄美から上京、踊りの中心となって盛り上げた。豊蔵匂(かおり)さん(86)と娘シヨリさんの踊り姿を見ようと奄美から上京した畑キクコさん(86)2人も、踊りの輪に加わり、八月踊りを楽しんだ。
12日の夜の部に参加した中村百合子さん(75)は大阪から、シンガポールから来日中の友人家族と参加。「何度も日本に来ている彼らも、これは初体験になると参加してみた。ミキもおいしかった」と笑顔で話した。
7階会場では、昨年ソテツの葉を使った虫かご作りを指導した伊勢勝義さん(70)が、今年はクバの葉とアダンの葉を用意し、来場者らに、ブレスレットや小物入れ作りを楽しませた。
宮崎会長は「コロナ禍でスタートしたこのイベント、今年初めて田中一村のミニギャラリトークを開催した。柔らかい内容で話したら『島に行ってみたい』などの話も聞けた。一村展と、このまるごと奄美を海外に持って行きたい」と話した。

