丸山茂樹プロ×重田光康局長 徳之島で特別トークショー

トークバラエティー調の進言と笑いで楽しませた丸山茂樹プロ(左)と重田光康「新撰組」局長=24日、徳之島町生涯学習センター

挑戦と情熱を語る
「努力は必ず報われる」

 【徳之島】世界の舞台で活躍したプロゴルファー・丸山茂樹氏(56)と、米国で日本食レストラン17店舗を展開する「新撰組グループ」局長の重田光康氏(60)=天城町出身=を招いた特別トークショーが24日夜、徳之島町生涯学習センターであった。還暦を迎える重田局長の島内の同級生グループが「島に明るい話題を届けたい」と企画し、約250人の来場者がユーモアと情熱にあふれた語り合いに聞き入った。

 還暦を迎えた徳之島出身者ら実行委員会(清瀬博之会長)が主催。「悲しい出来事ばかりでなく、夢や希望に満ちた話題を島に届けたい」との思いから発案し、重田局長と米国で旧知の間柄にある丸山氏の来島が実現した。

 イベントのテーマは「徳之島は楽しみながらチャレンジ、努力は必ず報われる」。世界ゴルフツアーで活躍した丸山氏と、米国での起業と空手道チャンピオンという異色の経歴を持つ重田氏が、挑戦の意義を軽妙なやり取りで語り合った。

 丸山プロは、父親の厳しい指導のもと、練習場で寝泊まりする日々を振り返り、「小5で初優勝したとき〝これで一生負けない〟と勘違いしたことが自信の原点になった」と笑顔。

 2000年の米ツアー参戦では3勝を挙げたが、「言葉の壁が大きかった」と述懐。「もう一度生まれ変わるなら、英語を学んで〝自分の通訳〟になりたい」と若者たちに英語学習の大切さも説いた。また、SNSやビデオ通話がなかった当時を振り返り、「ホームシックにもなった。今の時代ならもっと楽しめたかも」と笑いを誘った。

 五輪代表監督としての裏話も語った。リオ五輪から3大会連続で日本代表監督を務めた丸山氏は、東京大会での「ズボン事件」もカミングアウト。猛暑の中、短パン着用を認められると勘違いした選手が長ズボンを忘れ、大衆の面前で丸山氏のズボンを借りて出場したという逸話に、会場は爆笑に包まれた。

 後輩・松山英樹選手については「彼の情報収集力は世界レベル」と称賛し、師弟の信頼関係を語った。

 質疑応答タイムでは子どもたちの質問にも丁寧に応じた。「勉強とスポーツの両立には〝集中〟が大事。1時間だけでも本気で取り組むこと」と真剣な表情で助言。そして「ネガティブがあるからこそポジティブが生まれる」と心構えの大切さも説いた。

 丸山プロは2000年から続けるジュニア育成活動にも言及。「ゴルフはお金持ちのスポーツではない」として、自身の運営するゴルフ場で18歳未満のプレー代を無料化。スポンサー協力で公式大会も開催するなど、「絶対にお金を取らない」を信条に若手育成を続けている。

 
◆「徳之島から世界へ」

 聞き手に回っていた重田氏は最後に「一歩踏み出す勇気が未来を変える」と力強く語り、「夢は必ずかなう。徳之島からでも世界に挑戦できる」と古里徳之島の青少年たちを激励。そして自身は「日本代表として一生現役で戦い続けたい」と決意を新たにし、「力を合わせて徳之島を〝世界の徳之島〟にしよう」と呼び掛けて締めくくった。
 翌25日は丸山プロを交えたゴルフコンペや同窓会懇親会でも交流を深めた。