子どもが主役の秋祭り

集落総出の秋祭り。主役の子どもたちを見つめる大人の目は優しかった(11月30日、奄美市名瀬根瀬部)

 

 

 

住民全員やってきた!!
名瀬根瀬部

 

 

 奄美市名瀬根瀬部(武原末明区長、84世帯、125人)で11月30日、集落総出の秋祭りがあった。100人以上が集った祭りの主役は子どもたち。テナガエビ釣りに興じ、ステージに見立てた土俵の上で歌い踊る姿を、温かく見守る大人たちにほのぼのとした空気が漂った。

 祭りは、2023年に初開催し3回目。郷友会と町内会が合同で開催していた運動会が新型コロナウイルス感染症の影響などで中止となり、町内会が子どもたちに楽しんでもらおうと企画した。

 会場は公民館前の土俵と広場。青壮年団が焼き鳥や飲み物を破格の値段で販売。婦人会は、参加者全員に無料で鶏汁を振る舞った。

 使われた鶏は、武原区長が育てている名古屋コーチン、比内地鶏などブランド鶏が「勝手に交配した」(武原さん)通称〝根瀬部地鶏〟。

 朝から煮込み作業に追われた婦人会会長の行(ゆき)美紀子さん(62)は、「子どもから高齢者まで楽しめる触れ合いの場となれば」と張り切ったいう。

 ステージは、小学生のダンスや未就学児の踊りで開幕。知根小1年の金城糸夏さん、弟の栄哉君が「朝花節」で祭りを彩り、奄美市名瀬から友情出演した重望臣さん(46)も三味線を弾いて「よいすら節」などを歌い盛り上げた。

 祭りの最後は、キッチンペーパーやしょうゆなど〝豪華景品〟が当たる抽選会。当選者は、景品を手に土俵で喜びの舞いを次々と披露した。

 1等のコメを当て小躍りしていた亀井宏泰さん(60)は、「本当は嫁がほしかったんだが…。ビールのつまみにコメは合うかな」と口も滑らかだった。

 最後は、子どもたちが集まり花火大会で終幕。会場には「焼き鳥とウインナーが残っております」のアナウンスがしばらく響いていた。