天城町「松原浄水場」完成

安心・安全な生活用水の安定供給を目指し統合新設した天城町「松原浄水場」(円内は感謝状贈呈)=5日、天城町松原上区

町北部4集落へ安心・安全な生活用水安定供給
急速ろ過方式で水質改善へ

 【徳之島】天城町が2023年度から整備を進めていた新たな「松原浄水場」(松原上区)が完成し5日、現地で竣工(しゅんこう)式が行われた。老朽化した松原第1・第2浄水場(緩速ろ過方式)を統合し、最新の急速ろ過方式を採用。奄美地域特有の赤土流出などによる水質悪化への対応を図り、町民により安心・安全な生活用水を安定して供給できる体制が整った。

 整備は国の生活基盤近代化事業(基幹改良・増補改良事業)による2か年継続事業。給水対象は町北部の松原西区、松原上区、前野、岡前の4集落(745戸・1144人)で、町人口の21・3%を占める。事業費は総額8億7280万円。原水は天城岳水系の港川上流などから取水し、導水・配水管の敷設を含め、機械室、原水着水層、前処理ろ過機、急速ろ過設備、ステンレス製配水池(タンク)などで構成した。

 竣工式には町議会や各集落区長、施工業者ら関係者約40人が出席。森田弘光町長は「急速ろ過方式の導入により、赤土流出や原水濁度上昇といった水質悪化問題を根本から解決できる。町民の皆様に安心・安全な生活用水を継続して供給できる環境が整った」と述べた。

 祝辞に立った上岡義茂町議会議長に続き、対象地域住民を代表して地元・松原上区の福和輝区長(63)は「新浄水場の完成は、地域で暮らす私たちにとって非常に心強い。これからの安心・安全な生活を支える大きな力になる」と喜びを語った。

 また、元農地を同浄水場用地(4630平方㍍)に協力した松元栄一郎さん(代理)への感謝状贈呈も行われた。

 同町水道課によると、急速ろ過方式への切り替えは町中部地区に続くもの。引き続き今年度は三京地区、来年度には当部地区での整備も計画している。