世界自然遺産奄美トレイルの〝歴史探訪ロード〟を歩く参加者たち(後方は面縄港)=7日、伊仙町面縄で
島の晩秋感じ
面縄の歴史探訪ロード
【徳之島】伊仙町主催の「世界自然遺産奄美トレイル in いせん」が7日午前、同町面縄港発着の約4㌔のコースで行われ、町内外から家族連れなど約40人が参加した。参加者は島の晩秋のそよ風を受けながら、貝塚時代から近代までの〝歴史探訪ロード〟の散策を楽しんだ。
世界自然遺産奄美トレイルは奄美群島をつなぐ〝長距離自然歩道〟。伊仙町内には東部・中部・西部の3コースが設定されており、町は巡回形式でトレッキングイベントを実施している。今回は東部(Aコース)の一部約4㌔区間を設定した。
参加者の一人でもある伊田正則町長は開会式で、面縄港は貿易港として栄え、町の中心である役場(明治29年まで面縄村十六ケ村戸長役場)が置かれるなどした歴史に触れつつ「歩きながら共に学びましょう」と呼びかけた。
解説ガイド役は同町きゅらまち観光課の森美里係長(学芸員)が務めた。薩摩藩との物流往来で文献にも登場する町内最古の港・面縄港(錨などの水中遺跡)、縄文後期の面縄貝塚(国史跡)、奄美群島復帰運動の父とされる泉芳朗氏の生誕地跡(上面縄)、グスク時代(約1000~500年前)に形成された水田跡なども含め、地域に残る歴史資源を紹介しながら歩を進めた。
子ども3人を連れ立って参加していた町内の小学校教諭、橋口裕嗣さん(50)は「町内の歴史や自然を知りたいと参加。面縄集落を巡るのは初めて。昔から人々が暮らした細い路地など趣があって良かった。泉芳朗先生の生家跡も話には聞いていたが訪問できてよかった」と話していた。

