自衛隊海上輸送施設の整備が計画されている古仁屋港須手地区(瀬戸内町提供)
瀬戸内町の古仁屋港須手地区で計画されている自衛隊海上輸送施設整備について、2025年度約2億円の予算が計上され、同年度から26年度末にかけ実施設計が行われている。町は防衛省に対し、完成予想図などの準備が整いしだい速やかに住民説明会実施を要請している。
10日にあった同町議会12月定例会一般質問の答弁で、鎌田愛人町長が明らかにした。答弁によると、同施設は部隊を迅速に展開する能力を構築するため、南西地域における輸送補給基盤港湾施設として整備。23年から測量調査や土質調査等の適地調査を実施。この結果を踏まえ24年12月に「古仁屋港において港湾施設の整備が可能と判断したことから今後、港湾施設の整備を進めていく」との説明が防衛省からあったという。
鎌田町長は「今後は実施設計の進捗(しんちょく)に伴い港湾施設の整備に関する各種手続きに移行されると認識している」と述べた。
港湾施設の実施設計が行われている中、住民への説明会開催については「町としては防衛省に対し、施設工事全般計画、建設施設の概要、完成予想図など準備が整いしだい速やかに住民への説明を実施するよう依頼要請している」と説明。関連して町内各団体からの要望に対する同省(九州防衛局)の回答の報告もあった。このうち地域住民への迅速かつ丁寧な情報提供については「今後も適切な情報提供を継続していく。住民説明会の開催にあたっては地域住民の理解が重要であるため町や地域住民と相談の上、適切なタイミングでの開催を検討する」としているという。
自衛隊宿舎(隊舎)の新たな整備計画についても町長が答弁した。それによると25年度予算で隊員及びその家族の居住する宿舎として約15億円を計上。さらに26年度予算概算要求では約25億円を計上している。町長は「この概算要求額に奄美市、瀬戸内町が含まれていると承知している。防衛省によると各種調査を実施した結果、瀬戸内警察署武道館裏の町有地が適地と判断され現在、手続きが進められていると説明を受けた」と述べた。
また、須手地区の近くにある海自奄美基地分遣隊に新たな部隊の新編について町長は「歓迎すべきこと」と述べ、家族帯同を働きかけていくために子育てしやすい環境づくりに取り組むとした。

