包括連携協定を結んだ麻布大学生命・環境科学部の伊藤彰英学部長(左)と伊集院幼村長(17日、大和村防災センター)
動物行動学の視点で課題解決へ
大和村と神奈川県相模原市に本部のある麻布大学(村上賢(まさる)学長)生命・環境科学部は17日、アマミノクロウサギによる食害やロードキル対策などに関する包括連携協定を結んだ。防災センターであった締結式には、大学側から村上学長、伊藤彰英学部長など5人、村側から議員、区長、学校長など約40人が出席した。
同大は、「人と動物と環境の共生」をテーマに、獣医療・動物・環境分野の専門家を育成する特色ある大学。島根県美郷町にサテライト施設「フィールドワークセンター」を設置し、イノシシの獣害対策に「動物行動学」の観点から取り組み、ジビエ肉の加工・販売などによる地域活性化に結び付けるなど多面的な成果を挙げている。
同村福元地区では、アマミノクロウサギによるタンカン樹皮や野菜の食害が年々拡大傾向にあり、対策が急務となっている。また、希少野生種のロードキル問題は、奄美大島・徳之島の喫緊の課題。
伊集院幼村長は「二つの問題に村でどういった取り組みができるか、知恵を借りたい。解決を図り、先行事例としたい」と期待を述べた。
活動の中心となる江口祐輔センター長は「獣害対策は、間違った知識に基づくものが多い。動物行動学に基づく抜本的な対策を講じることが課題解決につながる。地域住民が積極的に参加し、継続的な被害防止につなげたい」と自信をのぞかせた。
同センターは、アマミノクロウサギミュージアムQuruGuru(くるぐる)の豊田英人獣医師と協働し、26年4月から活動を本格化する。

