来年3月に奄美大島で凱旋ライブを行うアニソンシンガーのReoNaさん(奄美新聞社で)
奄美大島出身のアニソンシンガー、ReoNa(レオナ)さんが来年3月、奄美市笠利町の野外特設ステージで凱旋ライブを行う。「ReoNa Free Live 2026in奄美大島『シマユイあまみ』」。奄美新聞では帰省に合わせてインタビュー、古里の存在やライブへの思い、楽曲についてなど聞いた。
―何歳の頃まで奄美大島で過ごしましたか。
「幼少期の頃で、小学校に入学する頃にはほぼ東京で生活していました。ただ、両親から離れてシマ(奄美大島)の親族に預けられる期間も結構ありました」
―奄美に関係するタイトルの楽曲もあります。ReoNaさんにとって古里の存在は。
「東京で小学校の時とか、いじめがきっかけで学校に行けなくなることがありました。人に対してつらい思いをしても、心のどこかでは人が好きなことはずっと変わらない。そんな人への気持ち。自分の根っこにある精神的なものは奄美に育ててもらったなあって思います」「つらいことがあっても『奄美に帰ればいいや』という心の逃げ道が1か所あってくれたからこそ。未来を想像するといつかは帰りたい場所だし、デビューしてからも毎年、時間を作って帰省させてもらっています」
―来年の凱旋ライブ。ReoNaさんのファンに対して、奄美の皆さんに対しての気持ちを。
「まずシマの皆さんへ。シマ出身で活動している人がいるんだよ、アニメ見たことがないかもしれないけど歌を歌っている人がいるんだよということを、ぜひ知ってもらいたい。ライブを見てほしいですね。全国各地にいる応援してくださる皆さん。凱旋ライブに関心を示し奄美に来てくれる人がいると思うし、ぜひそうした皆さんに奄美の良さ、こんなにいい所なんだって知ってもらえたら、すごくうれしい」
―全国のファンの皆さんにも見てもらいたい奄美の風景、お薦めは。
「やっぱり海ですね。毎回、絶対海に入るって決めて帰省し、必ず泳ぎます。奄美の海は特別な場所ですね。今回の会場も、会場から海が見下ろせる場所。自分自身の原風景と一緒にライブができるのも初めてのことです」
―そんな奄美の海を意識した楽曲はありますか。
「今回のアルバム(ReoNa HEART)には入っていませんが、『ネリヤカナヤ~美(きょ)ら奄美~』があります。クリエイターさんと一緒に奄美大島に来てシマグチで歌詞を書いてリリースした楽曲です。このメロディーだったら、初めてシマの言葉で歌詞にしようと。『ようりようり』『キバレよー』とか、たおやかな響き、温かさがシマグチにはあると思います」
―奄美に関係するものでは「ガジュマル」という楽曲もあります。誕生した背景は。
「アニメのエンディングになっている楽曲ですが、そのアニメは別れがテーマになっている物語と感じました。自分自身の経験した大きな別れ、なんだろうと思っていたら、ほぼ父親みたいな存在で幼少の頃からずっと面倒を見てくれた奄美のじいじ(祖父)が思い浮かびました。私のデビュー年(2018年)に病気で亡くなりました。ライブを見せられなかった後悔、帰省時に会った際にこれが最期になると思いながらも感謝の気持ちを伝えることができなかった思い…」「じいじの庭にはガジュマルが植えてあり、その木陰でよく海を見ながら昼寝をしていました。ガジュマルとじいじの思い出。私の気持ちの中にはこの二つがセットです。じいじに伝えたかったことを手紙に書いており、それをクリエイターさんに渡して、それが基になった歌詞です」
―ReoNaさんにとって出身地である奄美は特別な存在ですし、楽曲にも影響を与えていることが分かりました。来春のライブが成功し、若い皆さんに希望と誇りを与えることを願っています。
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ReoNaさんの凱旋ライブは3月7日午後4時開場、同5時半開演。フリーライブ(入場無料だが、前方優先エリアのみ有料で税込6800円)。主催あまみエフエム。企画SACRA MUSIC。問い合わせは、あまみエフエム電話0997・55・0777。
2018年4月にアニメ『ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン』劇中歌アーティスト、神崎エルザの歌唱役にてプレデビュー。同年8月にReoNa名義のアニメ『ハッピーシュガーライフ』EDテーマ「SWEET HURT」でソロデビュー。以降『ソードアート・オンライン』シリーズなどアニメ、ゲームソングをリリース。23年3月には自身初の日本武道館ワンマンライブを開いている。27歳。

