オンライン活用も「出席扱い」

奄美市ホームページで公表している「出席」・「出席扱い」に関するガイドライン

 

 

 

不登校児童生徒「学び継続」へ
奄美市教委 ガイドライン策定し周知

 

 

 

 増加傾向にある不登校の児童生徒対策で、「学びの継続」を支えるため奄美市教育委員会は多様な学びの場、居場所を確保するとともに「出席」「出席扱い」に関するガイドラインをまとめた。この中で新たに策定したのがオンラインの活用。不登校でもオンライン学習で出席扱いになることの周知を図っており、学校、当事者や保護者などの家庭だけでなく地域にも浸透させることで子どもたちが安心して学べる環境を整えていく。

 市教委学校教育課によると、「多様な学びの場、居場所の確保」「不登校児童生徒の居場所の確保と出席の取り扱い」「フリースクール(市認定はフリースクールMINE)の出席の取り扱いについてのガイドライン」は2024年度策定。これに加え今年度は昨年12月に「自宅においてICT等を活用した学習活動を行った場合の『出席扱い』についてのガイドライン」を策定した。これらをまとめ統一する形で「あまみの子供の学びを支える『出席』・『出席扱い』に関するガイドライン」を策定し、市ホームページで公表している。

 なお、教室に入れない場合でも登校すれば校内教育支援センターなど別室や保健室で学習支援できることから「出席」となる。市教委内にあるふれあい教室、民間フリースクールでの学習の場合は欠席にはならず「出席扱い」となる。

 また、不登校の子どもが自宅などで、ICT(情報通信技術)などオンライン活用による学習活動(AIドリル活用も含む)は一定の条件を満たせば「出席扱い」にできる。ガイドラインでは、▽学校と連絡がしっかり取れる▽課題の提出やオンラインでのやり取りがある▽無理のないペースで学習を続けられる―ことを出席扱いとして示している。こうした学びを続けたら欠席ではなく、学習したと認められる。継続支援の心得として「ICT=孤立させない仕組みづくりが大切」「別室登校・ふれあい教室・フリースクールとの併用も視野に」など挙げている。

 学校内外での学びの場の確保や、関係機関との連携強化が大切と明記するガイドライン。不登校の背景は児童生徒によって異なり、それぞれに合った支援が必要として同課の長岡哲仁・主幹兼指導主事は「地域において不登校の子どもを見掛けた場合に近所の人や集落区長、民生児童委員など地域の人々も関心を示して声掛けをするなど、学校・家庭・地域が一丸となっての支え(学び継続)実現へ理解・協力をお願いしたい」と呼び掛けている。

 同課によると、昨年11月に公表された「24年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」では、全国的に小・中学校での不登校児童生徒数は年々増加傾向にある。奄美市も同様で、「多様な背景をもつ子どもたちが安心して学べる環境づくりの重要性が改めて問われている」としている。