高密度ポリエチレンの袋に材料を入れ、できるだけ空気を抜き上の部分で結ぶ作業をしている生徒たち
奄美高校1階エントランスホールの展示品
奄美市名瀬の奄美高校(脇浩一校長)で19日、家政科の生徒を対象に、同市役所健康増進課の専門職員らが災害食(パッククッキング)についての出前講座をした。非常時を想定し、もしもに備えて備蓄食の準備、それらを活用したパッククッキングなど、調理実習を通して知識と技術を得た。
同市が推進する防災・減災の取り組みの一環。備蓄食の準備や活用方法を学び、災害時を想定した実習を通して実生活に役立てるのが目的。この日は、同課の管理栄養士である渡部真委子さんと野島未菜さんが講師となり、3・4限に3年4組34人が受講した。献立は焼き鳥ひじきごはんと蒸しパン(チョコ)。
災害時の食事については▽主食(炭水化物)、副菜(ビタミン、食物繊維)、主菜(たんぱく質)をそろえる▽配慮が必要な人(高血圧・糖尿病・食物アレルギー・高齢者・乳幼児・海外の人)▽食事や水分をしっかり摂る▽食中毒に注意―などの説明があった。
耐熱性のポリ袋を使って加熱調理するパッククッキングの調理のポイントは▽高密度ポリエチレン製の袋を使用▽薄味に仕上げ、好みに応じて調整する▽食材は厚みを均等にし、平らに入れる▽袋は加熱すると膨張するので、できるだけ空気を抜き、袋の上の部分で結ぶ。
説明の後、実際に調理を開始。焼き鳥ひじきご飯は、袋に無洗米・水・焼き鳥缶詰・乾燥ひじき・麺つゆ・おろしショウガを混ぜる。蒸しパンは、別の袋にホットケーキミックス、豆乳、チョコを混ぜる。沸騰した一つの鍋で(約30分)浸水させると完成。二つの料理を同時に作れるので節水にもなった。
貴島栞菜(かんな)さん(18)は「簡単な材料で、包丁を使わずに料理ができることを学んだが、袋の中の空気を抜くのが難しかった。また、非常食の種類がたくさんあることを知った」と話した。
渡部さんは「災害食は簡単に調理できることを伝えたかった」と話し、「普段、食べ慣れているものを多めに買って備蓄、それを食べて、買い足す―というローリングストックを薦めている。家族で話し合って確認してほしい」と語った。

