かごしま女子駅伝

 
 
 
 
 
 
大島、Aクラスならず7位

 

 【鹿児島】かごしま女子駅伝(第39回鹿児島県地区対抗女子駅伝大会)は25日、霧島市の隼人運動場を発着点に、国分下井を折り返す6区間21・0975㌔で健脚が競われた。大島は1時間15分20秒で7位だった。

 大島は1区の白峯(神村学園高、和泊中卒)が2位と好発進。中盤で6位まで順位を落としたが、5区・羽棚(和泊中)が4位に順位を戻した。6区で7位となり、目標に掲げたAクラス(4位以内)は惜しくも果たせなかった。

 総合優勝は、1区から一度も首位を明け渡さなかった肝属が、9年ぶりに王座に返り咲いた。2位・鹿児島、3位・姶良だった。

 

 

 

 

序盤から積極的に先頭でレースを引っ張る白峯=隼人運動場

 

 

 

「和泊中トリオ」がチームに勢い
白峯、花輪、葉棚

 

 

 和泊中ゆかりの3人が大島に勢いをもたらした。

 まずは白峯袴羽が1区で魅せる。「自分からレースを引っ張ろうと思った」と序盤から先頭に立った。気温が低く、強風が終始吹き荒れる過酷なレースだったが「島にいた頃から風の強いレースは慣れていたから気にならなかった」と156㌢の小柄な身体をものともせず、前に出た。

 「ライバル」に挙げていたのは同じ神村学園の3年生エース・瀬戸口。高校最後のレースで花道を飾りたい先輩に大胆に真っ向勝負を挑んだ。2㌔付近で前に出た瀬戸口にはかなわなかったが、15秒差の2位と好発進でチームに流れを作った。

 先輩の力走が後輩の中学生を勇気づける。2区の3年生・花輪咲希は、後続との差が縮まり、最後はほぼ並走だったが、「先輩からもらったタスキを1秒でも早く次に渡したかった」と最後に強い気持ちを発揮して2位のままでつなぐことができた。

 6位からスタートした5区の2年生・葉棚あいかは「チーム目標の3位以内のことしか考えなかった」。前を行く日置を序盤でかわし、中間点付近で川辺を抜き、4位に浮上してみせた。

 昨年の全国高校女子駅伝で、白峯が4区で区間4位。当初出走予定ではなかったが、急きょ抜てきにも「都大路を走るのを楽しみにしていた」喜びがエネルギーと自信になった。先輩が全国で活躍する姿は後輩にも刺激になった。「自分たちも全国を目標にして、意識して日常生活や練習に取り組むようになった」と花輪は言う。今季のトラック、駅伝レースでは、成長著しい「和泊中トリオ」の今後に着目したいところだ。

 

 

7位でゴールする大島のアンカー備=隼人運動場

 

 

Aクラスに近い7位
大島

 

 

 目標に掲げた「Aクラス死守」は果たせなかった大島だったが、上位争いの見せ場も作ったレースに、備秀朗監督は「Aクラスに近い7位だった」と締めくくった。

 インフルエンザなどの影響で、高校生で走れたのは1区を走った白峯のみ。2区以降を3人の中学生と2人の社会人で、どうつないでいくか。大きなポイントだった。中でもカギになるのは1、4、6区の4㌔以上ある長距離区間。上位を狙うチームは、ここに高校生の実力者、もしくは力のある実業団選手を起用できるチームは優位である。

 大島で最長区間4区を走ったのは宮脇愛結美。実業団時代、1区の区間記録を持つ実力者だが、結婚・出産を経て3年ぶりの出走だった。3㌔までは想定通りに走れていたが「ラスト1㌔がさすがにきつかった。やはり高校生は速くて、元気」と分析する。現状の力は発揮できたが「自分のところがカギだと思っていた。もう少し前で渡せていれば…」と悔しさも隠せなかった。中学生も走れる3㌔のスピード区間は上位クラスとくみしていけるが、長距離区間を走れる選手をどう確保し、育成していくか。来年以降の課題となった。

 目標の結果にはとどかなかったが「それぞれが持っているものは、出し切れた」と備聖南主将は言う。調子の良し悪しはそれぞれあっても「大島チームの一員として、命がけで死にもの狂いで走る」(備監督)意気込みは全選手が示した。前半は1~4位のAクラスの位置で争い、終盤5区で再び4位に戻した場面もあった。意地と誇りは、Aクラスの走りができた。
                            

 

 

地区対抗女子駅伝出走選手ひとこと

 

 1区・白峯袴羽(神村学園高、和泊中卒) 自分からレースを引っ張るつもりだった。もっと良い位置でつなぐことができれば、チームにもっと勢いをつけられたかもしれないが、自分の仕事はできた。

 2区・花輪咲希(和泊中) 袴羽先輩が良い位置で持ってきてくれたタスキを、1秒でも早く結愛ちゃんに渡したかった。タイムはベストではなかったが、2位のままでつなげたのは良かった。

 3区・田畑結愛(朝日中) タイムは自己ベストだったが、周りのレベルが高くて、順位を落としてしまった。初めて走った駅伝は楽しくてあっという間だった。

 4区・宮原愛結美(主婦、金久中卒) 楽しさ半分、きつさ半分。ラスト1㌔がきつくて粘れなかった。やはり高校生が速くて元気だった。もう少し頑張れていればチーム順位も上がったと思えば、悔しい想いもある。

 5区・葉棚あいか(和泊中) 和泊中の先輩たちをはじめ、みんなが良い走りをしていたので自分もやる気が出た。チームも目標である3位以内を達成することだけを目指して、全力で走った。

 6区・備聖南(龍郷町教育委員会) Aクラス死守を果たせなくて申し訳なく思っている。これが今の自分の実力。走った選手たちは持っている力は出し切ってくれた

                              (政純一郎)