ボディメカニクス原理を応用した介助方法を学ぶ参加者(19日、奄美市名瀬の「ゆとりあん」多目的ホール)
訪問介護員(ホームヘルパー)を対象とした「介護技術研修会」(奄美圏域地域リハビリテーション広域支援センター、奄美大島介護事業所協議会、奄美市共催)が19日、奄美市名瀬のサービス付き高齢者住宅「ゆとりあん」多目的ホールであった。訪問介護事業所のサービス提供責任者など20人が参加。最小限の力で介護を行う技術「ボディメカニクス」原理を応用した介助方法を実践で学んだ。介護をする上で大きな負担となる「おむつ交換」についての講義も行われた。
ホームヘルパーは、要介護・要支援認定を受けた高齢者宅などを訪問し、入浴・排せつ・食事などの「身体介護」や、調理・洗濯・掃除などの「生活援助」を行う専門職。
担い手は女性や高齢者が多く、全ての業務を一人で行うため精神的負担が大きい。また、腰痛などを発症し離職につながるケースも多く、大きな課題となっていた。
研修は、技術を向上させることによって、ヘルパーの身体的負担を軽減することが目的。広域支援センターの中核となる大島郡医師会病院の理学療法士、津田ゆう妃さん(41)と同、秋山洋一さん(66)が体の機能を効率的に使ったボディメカニクス原理による移動・移乗などの介助方法を教えた。
現在、身体介助の主流となっている「スライディングシート」を使った「ノーリフティングケア」による移乗法なども指導した。
津田さんは「ヘルパーは、環境の異なる複数の家庭内を回り、一人で介護を行う。時間の制限もあり、うまく体を使わないと腰を痛める原因になる。長く働くには、自分の体重を使った方法で負担を軽くすることが重要。技術を高める必要がある」と話した。
広域支援センターでは今後、訪問介護事業所を含む関連施設への技術指導を行っていくことにしており、介護事業所協議会でも定期的な研修を予定している。

