「みらい創り大賞」入賞者たち(左から)高岡町長、大賞グランプリ・福本さん夫妻、同準グランプリ・三浦さん、オーディエンス賞・坪田さん=28日、徳之島町
【徳之島】島の未来を担うリーダーを育成する2025年度徳之島チャレンジ人材育成事業・わくわくチャレンジ塾「徳之島みらい創り大賞」プレゼンテーション大会(徳之島町主催)が28日、同町生涯学習センターあった。大賞グランプリには、「建物の物語を紡ぎ島の未来を創る~空き家再生×起業家育成の循環型エコシステム~」と題して発表した福本慶太さん(32)・皓(ひかる)さん(30)夫妻=同町下久志=が輝いた。
同事業は、人口減少など地域課題と向き合い、将来の島を担う人材を育てる奄振事業を活用した取り組みの一環。昨年10月から開講した「わくわくチャレンジ塾~KAERUっちょ~」受講者や一般公募者約30人から予備審査を経て選ばれた6組(7人)が、「島を変える」と「島に帰る」の二つの「カエル」をテーマの下、それぞれの個人プロジェクトを発表。多分野にわたる革新的なビジネスプランに約150人の来場者が熱心に耳を傾けた。
「徳之島夫婦」こと福本さん夫妻は設計士(妻・皓さん)の見地からも、島内の空き家再生に着目。「受け継がれてきた建物の物語が途絶えてしまうのが寂しい。徳之島はチャレンジが生まれる島であり続けてほしい」と語り、空き家を活用した伴走型ゲストハウスを拠点に、移住者や若者の起業を支援する構想を披露。島の資産を次世代へつなぐ「夢の実験場」としての10年後を見据えた提案が高く評価された。事業支援金100万円が贈られた。
準グランプリは、「お土産から徳之島を伝える Re:shop事業」を発表した地域おこし協力隊1・5年目の三浦里穂子さん(25)=同町亀津=が受賞。「もらった人が徳之島に行きたくなる」をコンセプトに、島の人々の物語を伝えるカード付きクッキーを提案し、SNSを活用した新ブランド確立を目指す。事業支援金30万円と伴走支援金70万円が贈られた。
来場者投票によるオーディエンス賞には、空き家活用を通じて子どもの海洋体験教育拠点の拡充を提案した、看護師で「徳之島キッズ・ロムサーフィン」主宰の坪田千里さん(42)=同町母間=が選ばれ、30万円の目録が手渡された。
ほか発表のオンライン事務サポート事業やドローン事業、冷凍パンセット事業なども関心を集めた。
高岡秀規町長は「未来はあるものではなく創るもの。小さな『こうなったらいいな』という気持ちから地域は変わる」と挑戦者を激励した。

