西康範さんが奄美市名瀬で撮影した皆既月食。上が食の最大(午後8時32分)、下が食の折り返し(同9時6分)
強風吹き荒れ 雲間から一瞬の赤銅色
3月3日のひな祭りの夜、奄美でも皆既月食が観測された。台風のような強風が吹き荒れる一日となったが、奄美市名瀬の西康範さんは自宅で撮影。雲間から一瞬現れた赤銅(しゃくどう)色の月を捉える貴重な一枚となった。
気象庁によると同日の名瀬は、最大瞬間風速20・3㍍の北風が吹き、気温以上に寒さを感じる夜となった。空の真上は晴れていたものの、月の方向は雲が広がる気象条件。西さんは「風が強かったことから雲が流れるのではないか」と期待しながら撮影に臨んだ。
ところが雲が広がったままで、「雲の合間から3~4回、偶然に月が見え、その中で一瞬だった食の最大を撮影できた」と西さん。午後8時32分で、30分後の9時6分には食の折り返しを撮影し終了した。
皆既月食は、満月が地球の日陰になる空間を通過するときに光が失われて赤銅色になる現象。国立天文台によると、月の一部が欠けて見える部分食が午後6時50分に始まり、皆既食は8時4分から9時3分までの約1時間だった。次に国内で月食が起きるのは、部分食が2028年7月7日、皆既食は29年1月1日。

