龍郷町住宅地県内最高

 

市町村別上昇率 需要で不動産投資
26年地価公示

国土交通省は17日、2026年1月1日時点の地価公示を公表した。鹿児島県の平均変動率は住宅地が28年連続、商業地が35年連続の下落となった。しかし下落率は住宅地が前年比0・1㌽縮小の0・4%、商業地も0・1㌽縮小の0・4%と下がっている。奄美群島の自治体では、住宅地で龍郷町瀬留が上昇率では引き続き県内1位となるなど同町は、県内市町村別で最高の上昇率となった。

県内では35市町の標準地点(奄美20地点)について調査。内訳は住宅地189地点(同17地点)、商業地92地点(同3地点)、工業地4地点で、いずれも前年から変更なし。

【住宅地】県全体の平均価格(1平方㍍あたり)は4万5100円で、前年比400円上昇。平均変動率はマイナス0・4%。上昇は75地点で前年比8地点増加、横ばいは16地点で同9地点減少、下落は93地点で同4地点減少した。

最高価格は「鹿児島市西田2丁目16番27」の27万8000円で、同7000円上昇。鹿児島中央駅に近く、利便性の良い住宅地域で需要は堅調、地価は上昇傾向で推移している。

変動率が最も高ったのは「龍郷町瀬留字玉里1501番」のプラス3・9%。価格は1万8500円で、同700円上昇した。

市町村別の平均価格は鹿児島市の9万6100円が最も高く、次いで奄美市の8万5600円。以下、瀬戸内町3万4000円、姶良市2万9900円、徳之島町2万9400円など。

奄美の住宅地17地点をみると、奄美大島の7地点は前年同様上昇し、喜界島、徳之島、沖永良部島の10地点は下落。最高価格は「奄美市名瀬伊津部町22番20」の11万8000円で、前年から2000円上昇。下落率が最も大きかったのは、「徳之島町亀津大船町7701番」のマイナス2・4%で、価格は3万6300円(前年比900円下落)。

県内全域では県庁所在地の鹿児島市が微増、他市町村は大半が下落傾向にある中、奄美大島の龍郷町・瀬戸内町が上昇した。このうち龍郷町は、奄美市の地区のベットタウン的要素を持ち、また価格水準が奄美市に比べ比較的安価であったため需要が堅調で、地価は3・7%(前年3・1%)と上昇傾向が続いている。不動産鑑定士は「住宅需要からマンション建設など不動産投資があり、町としての可能性がある」と指摘する。

【商業地】県全体の平均価格(1平方㍍あたり)は13万2900円で、前年比2700円上昇。平均変動率はマイナス0・4%。上昇は38地点で前年比4地点増加、横ばいは8地点で同2地点減少、下落は45地点で同3地点減少。

市町村別の平均価格は、鹿児島市の30万7400円が最も高く、前年の29万9500円から上昇し30万円台に達した。以下、奄美市の16万3500円、瀬戸内町の6万3400円の順。最高価格は「鹿児島市東千石町13番34外」の118万円で、同2万円上昇。天文館への人の流れの回復、新規店舗の出店も見られ、県内外資本からの投資意欲が高いという。

奄美の3地点の最高価格は「奄美市名瀬入舟町14番6外」の17万2000円で、前年から5000円上昇した。上昇率(3・0%)は県内5番目。他2地点は、「奄美市名瀬末広町10番25(中央通りアーケード街)」が15万5000円で横ばい、「瀬戸内町古仁屋大湊8番4」が6万3400円で、前年から200円上昇した。

奄美市の商業地の地価の変動率はプラス1・5%(前年1・6%)。不動産鑑定士は「土地が狭い中で埋め立て地ではホテルなどの建設が進み、新たな計画もあるなど不動産需要がある」と分析している。