5年ぶり70万円台超

 

 

 

子牛平均価格 好相場展開も商品性課題
大島地区3月競り

 

 

 JA県経済連肉用牛課奄美市駐在がまとめた3月の大島地区子牛競り市結果によると、総平均は72万6663円(前回比5万7789円高)となり、2021年5月競り以来5年ぶりに70万円台を超えた。好相場が展開されたが、商品性の統一など課題もある。

 今回の競りは2日の与論市場から始まり、各島の市場を北上し、8日の喜界島で終了。与論から沖永良部行きのフェリー欠航で購買者の移動行程に変更があったことから、通常2日間の沖永良部島での競りを1日開催とする影響が出た。海上の荒れが続き、船の欠航で牛の積み出しも苦労したという。

 全体の入場頭数は1778頭(雌795頭、去勢983頭)で、全て売却。平均価格は雌67万3965円(前回比6万547円高)、去勢76万9282円(同5万7247円高)といずれも大幅に上昇した。

 合計平均価格にかかわる市場ごとの順位をみると、徳之島の73万6706円を筆頭に、与論、沖永良部、奄美大島、喜界の順。購買者から見た子牛評価の指標である平均単価(キロあたり)で市場を格付けすると、沖永良部の2714円を筆頭に、喜界2643円、与論2620円、徳之島2599円、奄美大島2492円の順。競り日齢にかかわる市場ごとの若齢順位は、沖永良部259日、喜界263日、奄美大島265日、与論268日、徳之島270日となっている。

 去勢・雌を合わせた総平均価格の70万円超えは、21年5月競りの71万5801円以来。喜界島(69万4千円)のみ平均価格が70万円台に届かなかった。ちなみに5年前、5月に続いて行われる7月競りでは総平均価格は67万7千円まで下がった。

 今回競りの相場高の要因として、同駐在は▽1月から2月の枝肉相場が年末相場から大きく崩れていない▽肥育農家にとっては3月仕入れの子牛は枝肉の最需要期である年末に出荷できる▽上場頭数が前回1月期(1822頭)より減少▽来島する購買者が増えてきた―などを挙げる。

 競りの内容については「重量の見込める子牛が高値基調である状況は変わらないものの、前回競りよりも価格の底上げがさらに進んだようだった」と指摘する。一方で商品性(出荷適期)にかかわらず上場された子牛が散見され、価格と子牛のギャップによって購買者に戸惑いが生じていたようにも感じられたという。同駐在は各市場、行政、JA一体となって、市場の方針、商品性の統一についての検討を求めている。