西阿木名小中・三京分校が閉校式

伝統校の「閉校式」は、明るい未来への新たな一歩に。在校生や関係者たち=18日、天城町立西阿木名小中体育館

 

 

 

4月から「にしあぎな学園」
123年の歴史に幕 新たなスタートへ
天城町

 

 

 

 【徳之島】天城町立西阿木名小中学校・三京分校(浦村正幸校長)の「閉校式」が18日午後、同校体育館で行われた。1899(明治32)年の創立以来、123年にわたり地域と歩み、1139人の卒業生を送り出してきた伝統校がその歴史に区切りをつけ、4月からは大島地区初となる義務教育学校「にしあぎな学園・同三京分校」として新たな一歩を踏み出す。

 同校の今年度在籍数は小学生19人(三京分校8人)、中学生9人の計28人。義務教育学校は2016年に制度化され、小中9年間を一貫して教育する新たな学校形態で、「中1ギャップ」の解消などを目的とする。今後は一つの教職員組織のもとで系統的な教育を行い、教科担任制の早期導入など柔軟なカリキュラムが実施される。

 閉校式には在校生や卒業生、地域住民、歴代教職員ら約80人が出席。浦村校長はあいさつで「小規模校だからこそ地域の結びつきが強く、子どもたちは『島の宝』として育てられてきた。閉校は終わりではなく、新たな挑戦の始まり」と感無量の表情。

 院田裕一町教育長は、新校で地域の自然や文化を学ぶ「あぎな学」を教育の柱に据える方針を示し、森田弘光町長も「築いてきた教育の土台は新たな学校へ確実に引き継がれる」と述べた。保護者代表の梅澤和恵PTA会長は「今日は別れの日ではなく次のステップへの区切り」とアピールした。

 児童生徒を代表して生徒会長の永岡菫(すみれ)さん(中3)は「地域の温かさの中で個性を伸ばすことができた。伝統と『ゆいの心』を受け継いでいきたい」と決意を表明した。

 式の終盤では校旗・校章の返納が行われ、参列者全員で校歌を斉唱。伝統の学び舎への感謝を歌声に込めた。

 「にしあぎな学園」の開園式は4月15日に予定されている。