亀津中「管打三重奏」金賞 全日本アンサンブルコン

全日本アンサンブルコンテストで「金賞」を射止めた亀津中のメンバー(左は宇都教諭)=21日、広島市(提供写真)

伝統の子守唄を基に島の魅力発信
28年ぶり快挙

 【徳之島】第49回全日本アンサンブルコンテスト(全日本吹奏楽連盟など主催)が21日、広島市の広島文化学園HBGホールで開幕し、初日の中学生の部に九州代表として出場した徳之島町立亀津中学校の「管打三重奏」(3人編成)が金賞に輝いた。同島に伝わる子守歌「ねんねがせ」を基にしたオリジナル曲と繊細な演奏で島の情景を表現し、28年ぶりの快挙を達成した。

 メンバーは、マリンバの井凜音さん(部長)、フルートの嶺井結愛さん、クラリネットの寺村香花さんの2年生3人。演奏曲「結(ゆい)の祈り」は、顧問の宇都遼介教諭(32)が徳之島古来の子守歌「ねんねがせ」をベースに作曲したもので、哀愁と温かみを帯びた旋律が特徴。3人は同教諭の指導のもと、終日練習で繊細な音色に磨きをかけてきた。

 同校は昨年12月の鹿児島県アンサンブルコンテストで金賞を受賞し県代表に選出。19年ぶりに九州大会へ進出し、先月の九州アンサンブルコンテストでも代表金賞に輝き、28年ぶりとなる全日本大会出場を果たした。

 全日本大会には全国各地の代表22団体が出場。亀津中は、卒業生らが出身者たちも見守る中、ふるさとの風情を感じさせるハーモニーで観客を魅了した。審査では「生き生きとした歌心あふれる演奏」「物語を読んでいるかのような表情豊かさ」「高い技術力」などと評価され、金賞(11団体)に選ばれた。

 嶺井さんは「『ねんねがせ』は母親の愛情を表す子守歌。その思いを込めて全国の舞台で演奏できた。(遠征費など)多くの支援にも感謝したい」と喜びを語った。

 年度末で退職を控える宇都教諭は「子どもたちは夢の舞台でよく頑張った。中学生離れした演奏技術で島の風景や物語を伝えられたと思う」と振り返った。

 同教諭が顧問を務める亀津中吹奏楽部は2024年11月には日本管楽合奏コンテスト全国大会(東京)でも最優秀賞を受賞している。