泥田のオオフサモ、根こそぎ引き抜く

長く根を張ったオオフサモを慎重に引き抜く参加者(26日、奄美市名瀬有屋町)


泥田から抜かれ積み上げられたオオフサモ

「親子で駆除勉強会」
奄美市名瀬 一村終焉の家隣接

 特定外来生物オオフサモの駆除を体験し、生態系に及ぼす影響を学ぶ「親子で楽しむ 春休み 外来植物駆除勉強会」が26日朝、奄美市名瀬の「田中一村終焉(しゅうえん)の家」に隣接する大島紬の泥田であった。家族連れなど16人が参加。ぬかるんだ泥田でオオフサモを根こそぎ除去、環境保全の意識を高めた。

 2010年頃から環境保全活動に取り組み、外来植物の駆除なども定期的に実施している奄美市の㈱グリーンテック(且優藏代表取締役)が主催し、奄美市と環境省が協力した。

 オオフサモ(大房藻)は、南米原産の多年生水生植物。繁殖力が強く水面をマット状に覆い尽くし、在来の生態系を破壊する。奄美大島でも10か所以上で繁殖が確認され、駆除作業が行われているが、根絶に至ったのは2022年に報告のあった瀬戸内町仲里川のみ。

 作業開始前に、市世界自然遺産課の出口聡一郎主査(34)が「茎を残すとそこから復活する。根元から丁寧にとって」と説明し作業スタート。50年以上前から大島紬の染め場として使っているという泥田に移動した。

 泥田へ注ぐ山水の水路脇の湿地に生えるオオフサモは地上部約10㌢程度だったが、大人の腰ほどの深さのある泥田の中には、茎や根を含め1㍍近くまで成長したものもあった。

 手袋姿の子どもたちも、大人にならって草抜きに挑戦。約1時間の作業で、90㍑ごみ袋19袋分を駆除した。

 親子で参加した若林栄李子(えりこ)さん(37)、広(ひろい)ちゃん(4)。「子どもは何をやっているのか分かっていないと思うが経験することが大事。自然環境に興味を持つきっかけにつながってほしい」と話した。

 同社は今後、泥田を管理する本場奄美大島紬協同組合と連携し、泥田周辺の繁殖を抑制していく。