5年ぶりに開催された住用地区の「たんかんまつり」。袋詰めが人気となった
古くから果樹農業が盛んで「みかんの里」としての歴史を刻んできた奄美市住用町で23日、5年ぶりに「たんかんまつり」が開催された。720㌔㌘が準備されたタンカンの詰め放題が人気で、小雨ながら雨天の中でも大勢の人々が来場し列ができていた。
奄美市の主催。会場となった住用内海こども広場にテントを設けて出店したのは、▽住用産業建設課▽住用漁業集落▽JAあまみ女性部会・住用支所(大島事業本部)▽NPO法人奄美しまおこしプロジェクト▽ENSEMBLE(アンサンブル)▽木工工芸みどりの里。地元産の海産物や野菜、特産品、発酵ドリンクなども並び、すぐに売り切れとなる商品も続出した。
旬の果物・タンカンを準備したのは住用総合支所の産業建設課。住用地区は国道沿いなど下場に果樹園が多いが、下場の方は既に収穫が終了しており、地元産だけでなくJA大島事業本部が島内から持ち寄ったものも並んだ。タンカン果実の詰め放題は1袋500円で整理券を配り、番号を読み上げてビニール袋に詰めてもらう方法。人気を反映して行列ができ、袋いっぱいに詰め込み、抱きかかえるようにして持ち帰る様子が見られた。すぐ隣では専用の器具を使い、タンカンの搾りたてジュースも販売され、会場はかんきつの爽やかな香りに包まれた。
同課の植田斉久課長は「天気が悪くて来ていただけるか心配だったが、予想以上の来場があり手応えを感じた。地場産のおいしさ、新鮮さを実感してもらうことで地域活性化に役立つのではないか。今後も継続できたら」と語った。
住用地区の果樹農業の中核となっているのが元井農園。現在の園主は4代目の雄太郎さんだが、曾祖父(そうそふ)が1940年、県本土の垂水地区からポンカンの苗木を入手して栽培したのが住用での果樹農業の始まりとされている。栽培品目はポンカンからタンカンへと替わり、下場では現在、新かんきつ「津之輝(つのかがやき)」が主体となっている。

