奄美看護福祉専卒業式

向井校長から卒業証書を受け取る卒業生代表(5日、奄美看護福祉専門学校)

「医療・福祉の礎になって」
54人が卒業

奄美市名瀬の奄美看護福祉専門学校(向井奉文校長)で5日、第28回卒業式があった。医療・福祉・幼児教育の未来を担う卒業生54人(看護学科32人、こども・かいご福祉学科22人)が、3年間の学びの日を終え新たなステージへ旅立った。

同校は1995年、旧・名瀬市(現・奄美市)の依頼を受け、宮崎県の学校法人日章学園が開校。卒業生は奄美群島や沖縄県などを中心に全国に就職しており、各分野の人材育成の拠点となっている。

式では、卒業生の名前が一人ずつ呼ばれ、代表者が卒業証書を受け取った。

向井校長は「皆さんは連帯する力と勇気、チャレンジ精神を学んだ。さらなる知識や技術を獲得し、社会的困難や問題を抱えた人の力になってください」とはなむけの言葉を贈った。

来賓の稲源一郎大島郡医師会会長は「奄美地域の医療・福祉の礎になることを期待する」と祝辞を述べた。

卒業生代表で看護学科の重信藍さん(33)=同市名瀬出身=は涙で声を詰まらせながら、「かけがえのない仲間と出会え、有意義な時間だった。明日の自分のためにさらに努力を重ね挑戦し続ける」と力強く決意を述べた。千葉の病院に就職が決まっており、「また古里に帰り地域に貢献していく」と話した。

保健師の資格取得を目指し愛知県の専門学校へ進学するという看護学科の松野和未(なごみ)さん(21)=同市名瀬出身=は「勉強と実習の日々が続ききつかった。でも楽しい3年間だった。いずれは地元に戻り、人の生活を支える保健師になる」と未来を見据えた。

こども・かいご福祉学科の益満音々(ねおん)さん(21)=鹿児島市出身=は、卒業後は航空自衛隊へ入隊する。「学校で学んだ高齢者や子どもとの接し方など、災害時の現場支援に役立つ。得たことは大きい」と話した。

卒業生は全員、看護師や介護福祉士の国家試験を終え、結果発表を待つばかり。学校関係者は「毎年就職率は100%」と自信をのぞかせた。