黒糖焼酎にも値上げの波

値上げの波は黒糖焼酎にも及んでいる(奄美市名瀬の「酒屋まえかわ」)

米不足と資材高騰のダブルパンチ
小売価格ばらつきも

 今月になって相次いでいるビールや食料品の値上げの波は、奄美黒糖焼酎にも及び始めた。焼酎の主原料となるコメの高騰や、瓶などの資材不足が重なり、価格転嫁はやむを得ないところまで来ている。

 3月末、奄美群島各地の小売店では、「4月1日よりメーカー出荷価格が上がります」といった表示が目立った。ビール類の値上げは、テレビ等でも報じられていたが、奄美群島でのみ製造される黒糖焼酎については懐疑的な見方もされていた。

 現状を確認するため3日、奄美市と龍郷町で小売り大手6社の販売価格の調査を行った(図参照)。その結果、スーパーマーケット1店舗(SM2)とドラッグストア1店舗(DgS1)で、既に値上げされていることが明らかになった。

 大幅な変動が見られなかった店舗でも、「特売期間」や「広告価格」の表示があり、通常価格が今後値上げされる可能性がある。

 調査対象店舗とは異なる小売店の酒類担当者は、「複数のメーカーから納品価格値上げの打診があった。原材料費の高騰などもあり、値上げは避けられないところまで来ていると、切実だった。お客さんには申し訳ないが受け入れることになるだろう」と話した。

 「里の曙」ブランドで知られる町田酒造㈱(龍郷町)の丈井宣孝(たけいのりたか)常務取締役(40)は「原料のコメが昨年の倍近くになっている。加えて、瓶・キャップなど資材も値上がりし、入手するのも困難な状況」と現状を説明し、「約2年前に一度値上げしたが、再度値上げを検討している段階」と苦しい胸の内を明かした。