徳之島さとうきび生産対策本部など総会=23日、徳之島町生涯学習センター
【徳之島】徳之島さとうきび生産対策本部など同島の農業関連3団体の2025年度総会が23日、徳之島町生涯学習センターであり、それぞれ全議案を承認。大型製糖工場に設置されている原料キビの精脱葉システム「デトラッシャー」の運営問題では、老朽化による修繕費の増大などで赤字運営が継続。生産農家の利用料値上げ協議案の合意がまとまり次第、臨時総会への提案方針も示した。
【徳之島さとうきび生産対策本部(本部長・高岡秀規徳之島町長)】 島内3町の行政、JA、製糖会社などの代表が出席。高岡本部長は、24/25年期のサトウキビ生産実績(約17万2㌧、10㌃平均単収5・5㌧)を振り返りながら、「作付面積の拡大と単収向上による生産量増加、そして農家の経営基盤強化と所得向上が重要」と呼び掛けた。
25年度の活動計画では、夏植え出発式など増産運動、各種研修会に加え、8月には次期増産計画に向けた島別検討会を実施予定。また、デトラッシャー利用料金の見直し協議も継続する。役員改選では、副本部長に伊仙町の伊田正則町長を新たに加えることが承認された。
【徳之島さとうきびデトラッシャー管理運営組合(組合長・高岡町長)】 南西糖業徳和瀬工場のデトラッシャーは設置から18年が経過し、修繕やメンテナンスの必要性が高まっている。伊仙工場も20年が経過し、同様の状況。24年度の収支は約726万6千円の赤字で、運営費がひっ迫している。
そのため、25年度予算には、前年度0円だった3町やJAなど関係6機関の負担金計1200万円を計上。一方で、設備の更新には4~5億円の費用が見込まれ、更新を求める声も上がっている。
現在、生産農家が負担する利用料は1㌧あたり250円。25年度は約4千万円(16万㌧見込み)。利用料改定は「2倍程度」も取りざたされているが、詳細は継続中の協議に委ねられる。
【徳之島さとうきび培養苗実用化推進機構(会長・高岡町長)】 24年度のメリクローン苗販売実績が6万2695本と、計画比52%にとどまった。異変株や不良苗の発生に加え、育苗時の低温や枯死苗の影響が要因とされる。補植用の「一芽苗」は計画比88%の7万500本が販売された。

