やんばる交流事業スタート

ガイドの案内で金作原を観察する高校生(19日、奄美市名瀬朝戸)=奄美市提供=

沖縄4日間研修 高校生が自然環境学ぶ

 奄美、沖縄の高校生が世界自然遺産を通し、互いの価値を共有する奄美大島5市町村連携の地域交流事業が19日、スタートした。島内3高校から参加した生徒は、23日から4日間の沖縄研修で、沖縄島北部やんばる地域の自然環境と文化を学び、地元高校生と交流する。

 事業は、世界自然遺産という共通の財産を持つ二つの地域で環境学習を行い、遺産価値を将来にわたり継承していく人材育成を目指すもの。

 高校生世代が対象で、応募のあった中から書類選考などで選ばれた11人(大島北1、大島7、古仁屋3)が参加した。

 19日は、奄美市の金作原原生林での自然観察、大和村の環境省野生生物保護センターでの講話、アマミノクロウサギミュージアムQuruGuru(くるぐる)の観覧を通し、地元奄美の自然を再認識する機会とした。

 地元の人でさえ、なかなか足を踏み入れることが難しくなった金作原の大自然を体感した北高2年の千田真帆さん(17)は「テレビ画面で見るより迫力があった。固有種が多く感動した」と話した。

 やんばる研修については、「なぜ奄美で根絶されたマングースが沖縄で繁殖しているのか考える機会としたい」とし、他校からの参加者や沖縄の高校生との交流に期待を膨らませていた。

 大島高1年の岩木蒼平さん(15)は「金作原のシダ植物の量の多さに驚いた。ヒメハブが現れたが、保護色のせいで、ガイドに指摘されるまで全く気付かなかった。いい経験になった」と話した。

 自然保護官(レンジャー)を目指し、進学先を定めているという岩木さんは「沖縄では、奄美とは違った景色や動物を高校生の視点で観察したい。今からわくわくしている」と語った

 沖縄研修では、自然環境科が設置され、全国から生きもの好きが集まるという県立辺土名(へんとな)高校生物部との交流学習も企画されている。同部が行っているフィールドワークに参加し、やんばる地域の自然環境について同世代で学び合う。