インターハイ上位入賞を目指し奄美合宿に臨んだ鹿実相撲部。中央は龍山(19日、龍郷町大勝生活館相撲場)
今年5月に行われた県高校総合体育大会(県総体)相撲競技の団体戦で18年ぶりの優勝を飾った鹿児島実業高校相撲部が19日、奄美大島合宿に入った。団体戦を優勝に導いた5人のメンバーのうち4人は奄美群島出身者。8月に鳥取市で行われる全国高校総合体育大会(インターハイ)での必勝を誓った。
同校相撲部は、5月31日に鹿児島市であった県総体の相撲競技団体戦で、ライバル樟南高校に3―2で競り勝ち、18年ぶりの優勝を勝ち取った。
5人で戦う団体戦には、いずれも2年生の有川空雅(くうが)(17)=龍南中出身=、中野汰成(16)=和泊中出身=、益山虎大(こだい)(16)=古仁屋中出身=、龍山克真(かつま)(16)=同=の4選手が出場。
大将の龍山は、2―2で迎えた優勝のかかった大一番を持ち味のスピード相撲で勝ち、チームに優勝旗をもたらした。
奄美合宿は、8月8~10日に鳥取市で行われるインターハイへ向けての強化が目的。部員11人が参加し、龍郷町と瀬戸内町で21日まで行われる。
19日午前5時頃、名瀬港に到着した一行は龍郷町の大勝生活館に移動、午前9時頃から稽古に入った。
柔軟体操、すり足などで約30分体を温め、掃き清められた土俵でぶつかり稽古を行い、3番稽古に移行。激しくぶつかる鈍い音が周囲に響き渡った。
左ひざと左足首にサポーターをした龍山は、時折鋭い立ち合いで相手を圧倒したものの、あっさり土俵を割る相撲も多く精彩を欠いた。出し投げを食い土がついた一番では、なかなか立ち上がることができなかった。
左足首靱帯(じんたい)を痛めている状態だと言い、「稽古しながら治す」と強気を貫いた龍山はインターハイに向け、「大将なので2―2で回ってきたら必ず勝つ」と強い決意を見せた。
同大会個人80㌔級で優勝した益山も胸骨に痛みを抱えていた。「土俵に上がるのは久しぶりだったが、相撲勘が徐々に戻ってきた。前みつを取り動き回る相撲に徹する」と必勝を誓った。
高校から相撲を始めた中野は「監督から今の相撲を伸ばせと言われている。県総体で負けた悔しさをインターハイにぶつけたい」と本番での飛躍を目指す。
身長170㌢と小柄ながら、128㌔の体重を生かした押し相撲で勝ちを重ねてきた有川は「組まれると弱い面があった。左前みつを取る相撲に取り組んでいる。相撲の幅を広げたい」と新たな挑戦を口にした。
終始土俵に立ち、差し手の技術(腕(かいな)の返しなど)を指導した菅間勇介監督(30)。「全国ベスト8の実力はある。合宿では、メンタル面を強化しベスト4を目指す。支えてくれる地元や鹿実OBに結果で応えたい」と力強く語った。
20、21日の稽古は、午前8時半から瀬戸内町緑地公園相撲場で行われる予定。

