尼崎市の生徒33人が「奄美」体験

兵庫県尼崎市と龍郷町の中学生たちが歴史や文化の違いを伝え合い、交流を図りました(20日、龍郷町の生涯学習センター・りゅうがく館)

郷土料理づくりでは大人から子どもまで協力し合い調理しました

「油ぞうめん」を堪能する尼崎市と龍郷町の中学生たち

郷土料理づくりで交流図る
龍郷町

 兵庫県尼崎市の中学生33人が20日、龍郷町の生涯学習センター・りゅうがく館を訪れ、郷土料理づくりなどを通して地元中学生らと交流を図る体験プログラムに参加しました。龍郷町内3中学校の生徒たちが「油ぞうめん」などの作り方を伝え、協力しながら調理に挑戦。生まれ育った地域と異なる離島の歴史や文化を料理を通して学んで味わい、親睦を深めました。

 体験プログラムは尼崎市と奄美群島12市町村が集まる奄美群島広域事務組合が今年5月に締結した「奄美×尼崎 AMAフレンドシップ事業」の一環。尼崎市の子どもたちが奄美を訪問し、自然や文化体験、地元住民と交流し、環境を守ることや、伝統と文化を尊重する心を持った、将来のリーダーとなることを願った事業です。

 今回、尼崎市の中学生たちは18日に3泊4日の日程で来島し、19日は大和村を訪問し、奄美の「自然」を学びました。

 龍郷町では、昨年から全国の修学旅行生などを受け入れる「かんもーれ!たつごう民泊」(企画観光課)に取り組んでおり、奄美のさまざまな魅力を紹介。20日は「文化」をテーマに子どもたちの交流の場を町職員一体で届けました。

 この日、龍南中、赤徳中、龍北中の生徒12人が出迎え、「島口」「舟こぎ」「種おろし」などを紹介。意見を交わしながら、学びへの理解を深め合いました。

 郷土料理づくりの時間では、包丁や火鍋を扱い、おにぎりも調理。町民の健康を支える町食生活改善推進員の協力で「トウガンのしぶり汁」「みきのパンナコッタ」などもつくられ、豊かな島料理ならではのメニューを堪能しました。

 尼崎市立大成中学校3年の宮脇叶翔=かなと=さん(14)は「奄美は自然が豊かで、自分たちはショッピングモールで遊ぶが、奄美の子は海などで過ごすことを知った。奄美の人たち同士仲良しで面白い印象。とても楽しく過ごせている」と話しました。

 龍郷町立赤徳中学校1年の里勇信さん(12)は「調理では、事前に学んだ混ぜ方や切り方を伝えることができた。舟こぎをしないことなど文化の違いを知り、初めて関西の子どもたちと接したが、友達もできた」と笑顔を見せました。

 その後、尼崎の児童生徒らは宿泊する家庭を訪れ、浦集落では八月踊りを体験。住民らとの交流の時間を過ごしました。