審査員を前に考案したオリジナル菓子をプレゼンテーションする高校生たち
菓子メーカーの老舗企業・ロッテらと協働し、奄美市内の高校生が島の新たな特産品開発に挑む「地域特産品創出プロジェクト」が14~16日の3日間、市内であった。16日は、大島、奄美、大島北の3高校から選ばれた12チーム45人が考案したクッキーやグミ、スイーツといった島ならではの魅力を詰め込んだオリジナル商品が発表。審査員を前に、思いのこもったプレゼンテーションを繰り広げた。
奄美群島の高校間交流、産官学連携を進める「地域共創による高校みらいコンソーシアム事業」の一環。商品開発という共通体験を通じて、郷土愛を深めてもらおうと企画した。
講師は、ロッテ経営戦略部事業開発部の金澤直樹さん、人材育成や教材開発を手掛けるRePlayceの小野康佑さんが務め、初日はグループワークで開発や発想法について学んだ。2日目は地元企業を視察し、最終日の3日目にまとめたアイデアを発表した。
生徒からは、ロードキル問題を啓発する「クロウサギグミ」、ハブの先入観を一変させる「ハブられたグミ」、黒糖を使った大人のチップス「クロポテ」、健康志向の「肌恋クッキー」など多彩なアイデアが披露された。ロッテ、奄美市、奄美大島商工会議所を代表する3人の審査員からは「世界観が統一されていて良い」「ターゲットが整理できている」「プレゼンにわくわくした」といった講評も出た。
審査の結果、大島高校2年生で、勝村美姫さん、碇山咲さん、深谷クウイポさん、川畑菜々子さんの4人のチームが考案した「マーサダ」が最優秀賞に輝いた。マーサダは、方言の「マーサン」(おいしい)とハワイ名物の「マラサダ」による造語で、ミキや黒糖を使った生地に、タンカンやマンゴー味のクリームを入れた揚げ菓子を提案。奄美とハワイの類似性する部分を強引に結びつけたユニークな発表に審査員らは「プレゼンに魅了された。SNSで映える絵まで想像できた」などと評価。リーダーの勝村さんは「見た目や〝映(ば)え〟にこだわった。ターゲット選定や差別化の手法など、新しいことがたくさん学べてよかった」と喜んでいた。

