久原さん(喜界中2年)、民謡ユニットでCDデビュー

ユニット「みんよぅユリism」で全国デビューを果たした久原さん

発売のCD『ハッよいよいヨーイトな』(提供写真)

シマ唄を洋楽風にアレンジ 「興味持つ人増えれば」
吉田兄弟・兄プロデュース

 喜界島の民謡少女が全国に――。喜界中学校2年の久原(くはら)奈子さん(14)ら若手の日本民謡歌手4人が集まり結成されたユニット「みんよぅユリism」のデビューCDが26日、発売された。津軽三味線の吉田兄弟の兄・良一郎さんがプロデュースしたユニットで、久原さんは洋楽風にアレンジしたシマ唄の曲「よいすら節」で可憐な唄声を披露。「CDを聴いて、シマ唄に興味を持ってくれる人が増えるとうれしい」と意気込む。

 久原さんは、喜界町池治にあるシマ唄教室「安田民謡教室」の生徒。小学3年生の時、校内放送で唄っていた先輩唄者の川畑さおりさんに憧れ、教室に通い始めた。教室では、安田末子さん、井(わかし)実加さんに師事。2023年には、小中学生が競う民謡民舞全国大会に出場し、小学生4~6年の部で日本一にも輝いている。

 ユニットは久原さん、荒瑞加さん(宮城)、川井ふたばさん(秋田)、近藤佳星さん(北海道)の4人。メンバーは、民謡界の未来を託せる若者をと吉田さんと日本伝統文化振興財団が協力して選抜した。

 CDタイトルは『ハッよいよいヨーイトな』。地域を代表する民謡を1人1曲ずつ収録。久原さんは鹿児島市内で6月に収録し、吉田さんも「この歳でここまで唄えるのはすごい」とたたえていたという。

 師匠の安田さんは「グイン(こぶしの一種)の効いた唄声。2~3年で日本一になれるような子はこれまで見たことがない」と実力を認める。母の奈実さん(48)は娘のデビューに「信じられない。人のつながりの大切さを思い知った」と喜ぶ。

 久原さんが唄う「よいすら節」は、津軽三味線やピアノなどを織り交ぜた現代的な曲調に編曲され、これまでのシマ唄とは異なる表情に仕上がっている。久原さんは「知っている人に知られると恥ずかしい」と照れつつも、「島の民謡は昔に比べて受け継ぐ人も少ない。伝承して残していけるように頑張りたい」と笑顔で話した。

 CDは全4曲、定価2200円(税込み)。販売元はビクターエンタテインメント。