「長寿と子宝」テーマに

「長寿と子宝」テーマに

高校生の意見発表(写真上)も交え、ホットに交流した全国経営者ら「徳之島学びのツアー」一行と地元関係者(提供写真)

「徳之島ファンづくりツアー」
全国の経営者ら35人参加

 【徳之島】全国の経営者35人が参加する「徳之島のファンづくり 長寿と子宝経営者ツアー」(徳之島にあるじゃない会主催)が6日、7日にかけて同島であった。島に根付く長寿や子宝の精神、暮らし、人とのつながりを学び、徳之島の魅力を発信することを目的に2年ぶり2回目。今回は高校生の意見発表にも熱心に耳を傾けるなど交流の裾野をさらに広げた。

 ツアーは、同島の商工会や観光連盟、保育園、まちづくり会社など島内の若手有志でつくる「徳之島にあるじゃない会」(対等代表7人)が主催。第1回には全国から30人の経営者が参加、島の暮らしや産業、集落文化に触れて徳之島の価値を再発見する機会となった成果を踏まえ、今回はより深い学びと交流を目指して企画。

 前回への初参加をきっかけに同島へ移住した経営者夫婦も新たに主催・運営に参加。全国各地で同様のツアーを企画している「代表世話人㈱」(大阪市中央区)社長の杉浦佳浩さんらと連携してツアーの企画を練り上げたという。

 初日の6日は、徳之島町にある徳之島世界遺産センターをはじめ、亀徳保育園、徳洲会病院、徳田虎雄顕彰記念館、伊仙町の「徳之島なくさみ館」(闘牛ドーム)、徳之島コーヒー生産者会などを訪問。子育てや医療、地域の歴史、産業といった切り口から、島の暮らしを多角的に学んだ。

 夜は、伊仙町「ほーらい館」で地元事業者らを交え約60人が参加して懇親会。島唄の歓迎で始まり、「ワイド節」や「六調」を参加者と島民が一緒に踊るなど、徳之島らしい交流が広がった。地元側は子宝や地域のつながりなど特色についても語り、参加者は熱心に耳を傾けていた。

 2日目は、天城町防災センターで樟南第二高校3年生4人が「徳之島とわたし」をテーマに発表。高校生が自身の視点で語る島の魅力や将来像に対し、経営者から質問や意見が寄せられ、世代を越えた意見交換が行われた。中には高校生の表現力や考え方に感銘を受け、将来の自社人材として関心を示す経営者の姿も見られた。

 2回目の参加となった天創堂㈱(大阪市)代表取締役社長の粕井健次さんは、「日本が失いかけている愛や絆、地域コミュニティーの底力を感じた。徳之島が特別な場所になった」と話す。

 主催者側は「前回参加者の多くが再び来島してくれたことが何よりうれしい。目に見えない徳之島の価値を深く理解してもらえた」。その手応えを基に今後は、家族連れでのツアー開催も視野に、徳之島を応援する〝ファン〟づくりを進める考えだ。

 同ツアーをきっかけに参加者の再訪や事業・人材交流など、次につながる動きが期待されている。