喜界島産コーヒー、評判上々

コーヒー栽培を手掛ける農園で米澤所長(中央)ら生産スタッフ


お披露目会では多くの島民がいりたてのコーヒーを楽しんだ


赤く熟し、収穫期を迎えた喜界島産コーヒー豆

大潟屋・国産珈琲研 西目でお披露目会
26年度以降の商品化目指す

 喜界島でコーヒー栽培を手掛ける喜界島国産珈琲研究所(米澤光紀所長)の喜界島産コーヒーお披露目会が22日、喜界町の西目地区公民館であった。コーヒー商品化に向けた取り組みは喜界島では初めてで、試飲した島民らの評判は上々。新たな特産品の誕生へ期待を寄せた。

 同研究所は、社会福祉法人大潟福祉会が運営する日置市の就労継続支援B型事務所「大潟屋」が手掛ける事業の一環。2020年春から同町西目の農園で栽培を始め、現在は0・7㌶の畑で約800本の苗木を生産。本格的な収穫に見通しが立ったことからお披露目した。

 大潟屋は、「農福連携」を軸にした事業を展開し、土地と自然資源を生かした高付加価値な商品開発で、障がい者の就労機会創出と工賃向上につなげている。できた豆は日置市に送られ、利用者が精製、脱穀、欠点豆の選別などを担当。今後は、生産の安定化や品質の改善などに努めながら、26年度以降の商品化を目指す。

 お披露目会は午前と午後の部があり、計90人が訪れた。農園で苗木の遮光・防風対策として混植されている島バナナで作ったケーキも添えて提供。際立つ酸味に、ほど良い甘みとくせのない苦味を併せ持つコーヒーを味わった島民からは、「酸味がいい」「キリマンジャロよりモカに近い」といった声が上がった。

 応援に駆け付けた同福祉会の潟山康博理事長は「年数を経るにつれて味に深みも出てきてきた。喜界島ブランドを生かした商品に育ててほしい」と期待を込めた。

 栽培を初めた数年間は自然災害など、心との戦いだったという米澤所長は「島民や役場関係者の応援もあって、ようやくスタートラインに立てた」と振り返り、「これからは土壌づくりや味、香りなどを追究しながら、島の新たな魅力の一つになれるよう取り組みたい」と話していた。

 国産コーヒー豆の市場相場は、100㌘あたり6~8千円。当面の生産量は年間最大100㌔程度を見込む。

 なお、農園での草刈りといった管理は地元保護者会に委託しており、収益は子どもたちの遠征費にも役立てられるという。