2羽のヒナ誕生

小さなヒナに餌を与えるルリカケスのメス(右)。巣箱の上からオスが見守っている(15日、大和村のアマミノクロウサギミュージアムQuruGuru)=提供写真=

 

 

東京生まれのルリカケス
大和村くるぐる

 

 

 

 大和村思勝のまほろば水と森公園内にあるアマミノクロウサギミュージアムQuruGuru(くるぐる)で15日、国の天然記念物ルリカケスのヒナ2羽が誕生した。

 親鳥は、東京の上野動物園で生まれ育った〝都会っ子〟。昨年4月に同園からくるぐるへ移送され、「ひるにわ」と呼ばれる飼育ゾーンで愛を育んでいた。

 企画観光課主事補でくるぐる担当の白石大晴さん(24)によると、1月末頃からオスがメスに餌を渡す求愛の行動がひんぱんに見られたため2月14日に巣箱を設置した。24日に1個目、その後26日までに計3個の卵を産んだ。

 3月15日午前になって、卵の殻をくちばしでくわえるメスの姿が見られたことから確認すると、2羽がふ化していたという。

 現在、メスは巣箱でヒナを温め、そのメスにオスがコオロギやバッタ、果物を運んでいる。メスは1度食べたものを吐き出してヒナへ給餌、2羽は大きな口を開け食べているという。

 ルリカケスは、ふ化後20日ほどで巣立ちを迎える。家族のきずなが強く、野生でも家族とみられる数羽が群れで飛ぶ様子が確認されていることから縄張り争いになるような心配はなく、今後も親子を同居させる予定。

 白石さんは「巣箱の中の様子を観察できるのはあと2週間ほど。貴重な子育ての様子をぜひ見に来てほしい。その後は、仲睦まじい親子の姿が見られるかも」と話している。