提出議題に「亀徳港の耐震強化岸壁整備」(国県への要望事項)を採択した徳之島三か町議員大会=12日、天城町防災センター
【徳之島】2024年度徳之島三か町議会議員大会(同三か町議会議員連絡協議会主催)は12日、天城町防災センターであった。第66回奄美群島市町村議会議員大会(5月)への提出議題案「亀徳港における耐震強化岸壁整備について」を全会一致で採択。研修会では環境省徳之島管理官事務所の大谷彗(けい)国立公園管理官が「世界自然遺産登録の現状と課題」で講演した。
同3町(徳之島・天城・伊仙)の各議会議員をはじめ来賓の3町長、地元選出の衆院議員(オンライン)や県議2氏など関係者合わせ約80人が出席。同議員連絡協の上岡義茂会長(天城町議長)は開会あいさつで「少子化や子育て政策、デジタル化・脱炭素社会の推進など真の地方創生に向けた取り組みも強力に推進。地域に根付いた伝統を継承しながら個性あふれる多様な地域づくりを」などと連携を求めた。
来賓祝辞で同議員連絡協顧問の高岡秀規徳之島町長・大久保明伊仙町長・森田弘光天城町長がそれぞれ各町施策や成果など近況も報告。次いで三反園訓衆院議員が国政報告(オンライン)、県政報告には禧久伸一郎、寿肇の2県議が登壇。三反園氏は「石破首相は地方創生をどんどん推進して地方を活性化させようとの思いが強い。さまざまな地方創生のアイデアを出してほしい。世界自然遺産にも登録され今がチャンス」と奮起を促した。
議題案は徳之島町議会経済建設常任委員会の松田太志委員長が提案理由を説明した。徳之島町亀徳港(本港)は1955(昭和30)年に地方港湾指定を受け徳之島の海の玄関口として重要な役割を果たしているが、近年は天候などによる定期船の接岸が困難となるケースや、南海トラフ地震をはじめとする大規模災害の切迫性があるなど指摘。その上で「緊急物資の安定的な輸送ルートの確保や常時荷役作業及び利用者の安全性の確保」などのためにも「耐震強化岸壁の新設・延伸整備を」と国や県に求める内容。全会一致で承認した。
大谷管理官(30)は講演で①世界遺産とは②徳之島の世界遺産としての価値③世界遺産を管理する「包括的管理計画」④遺産の島での取り組みと課題⑤遺産の島の未来、島民の役割などを解説。「協働型の管理。多くの法定制度で遺産地域は守られているが、周辺管理地域をどのように現地の体制で管理していくかが重要」とも強調した。

