天城町職員が体験入隊

体験入隊の山場、約8㌔の徒歩行進を終えた天城町の職員たち(27日、奄美市名瀬の奄美駐屯地)

徒歩行進で8㌔完歩「ワンチーム感じた」
陸自奄美駐屯地が初受け入れ

 奄美市名瀬の陸上自衛隊奄美駐屯地で26日から、天城町役場の職員を対象にした体験入隊(隊内生活体験)が始まった。3泊4日の日程で、27日は訓練最大の山場、「徒歩行進」を実施。晴天の下、迷彩服に身を包んだ職員らは駐屯地内約8㌔の行程を巡り、全員が無事完歩した。

 隊内生活体験は全国の自衛隊で取り組まれ、駐屯地に居住する自衛官と同じ日課で、規律や団体行動などを教える各種訓練を実施。奄美大島の駐屯地では初めて行われ、天城町役場の主任級らを中心に森田弘光町長が選抜したという職員6人が参加した。

 この日、職員たちは入隊初日に学んだ「敬礼」や「整列」など自衛官の基本動作を基に行動し、午前8時40分頃、徒歩行進を開始。水や食料など入った約15㌔の背のう(リュックサック)を交代で背負いながら、駐屯地敷地内を前進。奄美警備隊の隊員10人が同行した。

 行進では、職員の先頭に立ち、安全係兼コンパスマンを務めた奄美警備隊渉外広報室の信原昌守准尉(50)が、背のうの担ぎ方など指導しながら、「天城町、行くぞ!」と声掛けで鼓舞。休憩を挟み約90分かけて、職員全員が完歩した。

 同町総務課の前田智美係長(39)は新入職員の研修業務に携わり、「昨年頃から役場内で、業務や職員の資質向上を目指し、自衛隊での研修を要望する声があった。集団行動の大切さを学べていると思う」。入庁2年目、農政課の小林真之助主事補(23)は「行進はきつかったが団結心が生まれ、ワンチームを感じた」と語った。

 信原准尉は「役場の方も災害発生時は被災地に行く立場で、徒歩行進は実践的な意味を持つはず。リーダーシップに対するフォロワーシップの大切さも生かしていただければ」と話した。

 6月、瀬戸内町節子の瀬戸内分屯地でも、町役場職員を対象にした体験入隊が行われるという。