石川会長(中央)から優秀賞を受賞した古仁屋高のまちづくり研究部の部員ら(提供写真)

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瀬戸内町の古仁屋高校(宮原正博校長)の部活動「まちづくり研究部」は25日、日本考古学協会が主催する2025年度高校生ポスターセッションで最高賞である優秀賞を受賞した。発表に参加した部員たちは「奄美要塞(ようさい)跡の活用についての調査やこれにかける思いが審査員や協会の方に伝わったのがよかった」と語った。
まちづくり研究部は地域課題の解決策を考える部活動として2022年度に「まちづくり研究所」として発足。昨年、部に昇格し、今年度から「まちづくり研究部」と名称を変更した。現在の部員は23人。
ポスターセッションは「考古学界の甲子園」とも呼ばれ、今年は北海道から南は古仁屋高までの計18校の参加があり、日本考古学協会の第91回総会(24、25日、茨城県・筑波大筑波キャンパス)の中で実施した。A0サイズ(841㍉×1189㍉)の用紙に各グループが調査・研究してきた成果を張り出し、研究者や協会員の前で生徒たちが取り組んできた成果をプレゼンテーションで実施した。
古仁屋高からは同部の3年の川崎良徳(よしのり)さん、小田風夏(ふうか)さん、2年の志摩潮音(しおね)さんの3人が参加。「史跡の保存と活用における地域の課題 史跡『奄美大島要塞跡』の活用について」をテーマに昨年から鹿児島大と指宿高との合同踏査や筑波大による顔料分析調査にも同行。他の奄美大島内にある遺跡や史跡にも足を運び、比較しながら要塞跡の活用に向けた取り組みについて①史跡をどのように継承するのか②史跡整備の経費について―の2点を挙げ、「高校生を含めた住民全体で取り組む必要がある」とし、デジタル技術などを活用した効果的・効率的な整備が必要であるなどと述べた。
参加者を代表して川崎さんは「順序立てて、ハキハキと話すように心掛けた。調査・研究をしていく中で町内の各所に史跡が思っていたよりも埋もれており、それらを掘り起こしすればもっと活用する道があると感じた」と話し、「史跡の模型の作成やデジタルデータを利用したツアーなどにも力をいれていきたい」などと語った。
ポスターセッションの審査で同協会の石川日出志会長は「研究発表要旨、ポスター、会場での研究発表・説明の3項目を採点した。参加された皆さんは自ら関心を持つ課題に取り組んだ経験や大変だったことを含めて、青春の思い出以上に自分の知的な基礎体力となったはず。生涯の財産になる」などとコメントを寄せた。
優秀賞は同校以外にも法政大学第二高社会科学・歴史研究部、徳島県立脇町高校が受賞した。
古仁屋高の生徒たちが手掛けたポスターを含む全ての作品は同協会のサイトで6月6日まで閲覧ができる。

