先人の築いた技と心次世代へ

本場奄美大島紬技術専門学院入校式で、入校生の前列左から2人目が登山江利子さん、3人目が平さら紗さん、右から3人目が折田明日香さん

奄美大島紬技術専門学院
25年度は3人入校

 大島紬の織り技術者を養成する本場奄美大島紬技術専門学院(黒田康則校長)織布科の2025年度入校式が3日、奄美市名瀬の市産業支援センターであった。平さら紗さん(25)と折田明日香さん(44)、登山江利子さん(50)の3人が入校。約2年間機織りを学び、技術と伝統を継承していく。

 入校式には、県大島支庁の松藤啓介支庁長、安田壮平市長(代理)、竹田泰典龍郷町長、一般財団法人きものの森・矢嶋孝行理事長も出席。

 黒田校長は「1300年以上受け継がれた本場奄美大島紬は世界に誇る伝統産業。先人の築いた技と心を次世代につなげていくことが私たちの役割。後継者育成は重要な課題だ」と期待を述べた。

 大島支庁の松藤啓介支庁長は「技術を習得して、本場奄美大島紬の担い手として、伝統の継承と創造性を発揮してもらいたい」、龍郷町の竹田町長は「歴史と伝統を紡ぐべく大島紬の織り工技術習得を目指す3人には大きな期待を寄せている」とあいさつした。

 今年度入校した平さんは奄美市名瀬出身(東京育ち)で「奄美大島が世界自然遺産に登録されたことがきっかけで、大島紬の技術を学ぼうと思った」と語り、大阪出身の折田さんは「両親が喜界島出身なので、シマ独特の不思議なものを感じていた。皆さんと共に頑張りたい」、登山さんは「出来るかどうか不安なこともあるが、先生たちに教えてもらいながら頑張っていきたい」と意欲を見せた。

 在校生代表で大和村出身の蘇畑三保子さん(67)は「1年前に入校したことを思い出す。分からないことや気になるところは先生に聞くことが大事です。一つずつ楽しみながら大島紬を学んでいきましょう」と激励した。