招魂社に手を合わせる人たち(15日、和泊町)
和泊町遺族会平和の思い新たに
【沖永良部】終戦から80年となる15日、和泊町遺族会は、戦没者をまつる同町手々知名の招魂社に仮設焼香台を設置した。訪れた人たちは、戦没者を悼み平和への思いを新たにした。
招魂社は1905(明治38)年、同町の南州神社境内に建立され、日清戦争や太平洋戦争の戦没者675柱をまつっている。
同町遺族会では、5年前から終戦記念日に合わせて招魂社に仮設焼香台を設置している。8日には、遺族会と自衛隊による清掃活動が行われ、招魂社周辺の雑草除去に汗を流した。
午前9時に焼香台が設置されると、地域住民や帰省中の家族連れらが訪れ、祭壇に焼香した。
終戦の年に生まれ、同級生らと一緒に静かに手を合わせた東郷重毅さん(79)は「戦争の記憶はないが、戦中戦後の厳しい時代を生き抜き、私たちを育ててくれた両親らに感謝したい」。町田康子さん(79)は「終戦から80年がたったことをきっかけにもう一度平和の大切さについて考えたい」と話した。
遺族会の大脇克子会長(76)は「遺族会の会員も孫の代になった。戦争の記憶を語り継ぐためにも会員を増やし活動を続けていきたい」と語った。

