世界自然遺産とのつながりを実感する取り組みについて意見が交わされた(24日、奄美市役所)
世界自然遺産の登録効果の最大化を目指す奄美市の公民連携会議「世界自然遺産活用プラットフォーム(PF)」(座長・馬場武鹿児島大学法文学部講師)の2025年度第2回会合が24日、奄美市役所であった。出席したコアメンバー10人が3班に分かれ、24年度の「シマッチュと世界自然遺産のつながりが観光価値を高める」との提言に基づき、「自然・暮らし・文化とのつながりを実感できる取り組み」をテーマに意見を交わした。
同PFは22年5月に設置。今年度は、学校関係者、観光関連の有識者、公募された市民代表ら12人がコアメンバーとして名を連ねる。8月に行われた第1回会合では、「目指すべきありたい姿」について、それぞれの立場から意見を出し合っていた。
出された意見は、▽遺産価値を住民に周知すべき▽子どもたちへの教育▽英語・中国語・韓国語の通訳ガイドが必要▽旧暦に合わせた観光誘客―など、多岐に及んだ。
今会合では、新たな提案を含め、第1回会合で出された意見を、行政・民間・学校・地域の分野に落とし込む作業を行った。
教育面からの意見が多く、子どもたちに自然遺産の価値を理解してもらう取り組みとして、▽自然環境の講話を授業として実施▽伝統文化の継承▽環境教育の場づくり―などが提案された。
自然遺産エリアに位置する集落散策などを促す〝サイン計画〟の提案もあった。国道から生活道にアクセスできる箇所に、モニュメントや看板を設置するというもので、デザインは公募するという内容。
官民の連携が不可欠となるため、各機関をつなぐプラットフォーム(基盤・環境)や、ネットワークの構築が必要とする意見も上がった。
PFは、11月と26年1月に予定される会合で、こうした意見を集約。施策検討結果を安田壮平奄美市長への提言につなげる。

